まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

週末山形旅 まちなかの建物

2021-01-12 22:44:33 | 建物・まちなみ
2019年の山形旅の続き。

柏倉家から山形市内に戻って、まち歩きを楽しむ。
旧市島銃砲火薬店は伝統的な白壁の蔵と並んでいて、こちらも近代版の蔵に見えてくる。


側面の窓には観音開きの外扉がついていた。あぁやっぱり蔵だ。


伊東忠太設計のお寺、明善寺本堂を見に行く。
中央に相似形の千鳥破風が重なり、塔のような楼閣が両側に左右対称についている。きれいにおさまっていて
違和感はないが、お寺でこんな左右に楼閣があるのってあまり見ないな??
どことなく近代の学校建築や官庁建築などと共通するようなフォルムに思われる。


中に入ると、昭和二年と書かれた正面図と断面図が額に入れて飾られ、「設計者伊東忠太先生」と誇らしげな
説明書きもあった。伊東忠太は米沢出身だったのか。米沢市名誉市民にもなっている。
平安神宮、明治神宮、築地本願寺など、多数の寺社建築を設計したが、こんな小規模なお寺も手がけたのだな。


桃みたいな照明器具が素敵。


門の足元の敷石がちょっと変わった形をしていた。単なる遊びか、何か意味があるのだろうか?


入口に大きな桶をはめ込んだ、もと飲み屋。すごいことするな!


こちらはスナックビルかな?何を思ったのか、自転車を階段の手すりに取り付けてある。


うわー、何この建物は。ハーフティンバーのデザインだがとても細かくて密だな!!古いのか新しいのか??


半切妻屋根で、2階から上の妻面の壁に隙間なく模様が入っている。まるで顔中に入れ墨をした人のようだ(汗)
1階は石積みで角部分は角石風の意匠まで。どう見ても近代建築ではないが、、、パロディ建築なのかな??


しかし屋根は天然スレート葺きっぽい。


1階部分の石積みは凝灰岩のような柔らかそうな天然石が使われている。


窓枠はコンクリートでなく砂岩を削り出して作られている。ステンドグラスはデザインはイギリスの中世風だが
新しく作ったもののようだな・・・


結局よくわからないが、材料もデザインもかなりこだわってお金をかけて作ったと思われる。現代の好き者が
建てた趣味建築だろうな。こういう謎建築もまちなかにあるとまた面白い(笑)。


アーチ型レリーフが連続する連棟商店。


路地に変わったタイル壁の住宅が。緑青っぽい色でぱっと見銅板貼りに見えるな!


同じデザインで色違いのタイルが玄関まわりに貼られていた。布目のようなスクラッチのような質感のタイルで
一部が丸く凹んでいる。単純だけれど並べると面白い効果が出るな!


こちらの色もまた金属的でまるでティンパネルのようだ。


こちらのかわいい近代建築は1925(大正14)年築で、山形七日町二郵便局として現役で使用されている。
元から郵便局として建てられたかのようにぴったりはまっているが、元は用品店で戦後の一時期はダンスホールや
ビリヤード場としても使われたのだとか。


軒下にレリーフのある、まつのや旗店。


四山楼。こちらも現役の料亭。


純喫茶、白十字。かわいいな~~入りたかったが・・・もうすぐ夕食だし、またの機会に・・・


続く

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