まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

三峡老街の裏手を歩く。

2018-09-17 19:22:47 | 建物・まちなみ
台湾の続き。

三峡老街をうろついたあと、ちょっとそれた裏の方へ行ってみると、川石を積んだ塀に囲まれた教会があった。
台湾基督長老教会三峡教会。


手前に塔屋が建ち、左側にあるのが比較的古い建物で礼拝堂のようだ。三階は後の増築だろうな。


日本統治時代の建物なのかそれとも戦後(光復後)のものなのか、素性は分からないが、中を見学してもいいかと
事務所に声をかけたら快諾していただいた。


1階は集会所のような部屋だった。部屋のなかには円柱が立っていてシンプルなRC構造のようだが、窓は木のサッシで
十字のデザイン。ちなみに、台湾ではスチールサッシは錆びるため早くに使われなくなったらしく、光復後の
建物でも長らく木製サッシが主流だったようだ。


窓ガラスにはチープな模様入りのシートが貼られているのが何とも飾らず庶民的(笑)。




2階へあがってみると、一応ここが礼拝堂なのだろうが、神妙な雰囲気は全くなく、普段着感覚の教会だった。


尖塔アーチの窓が並ぶ。


検索してみると、現建物は1952年完工と書かれた個人のサイトがあった。
青少年向けの各種活動なども行われているようだ。


三峡教会の向かいにあったビルのタイル。


ぐるっと回って川沿いの道を歩くと、丸い川石積みの外構が見られる。
そしてこんなのも。水利局の標柱の防護に自然石が埋め込まれている。かわいい~~~(笑)


一見なんてこともない萬寿橋、表面は洗い出し仕上げだが、骨材にカラフルなガラスのカケラも混じって、キラキラ!
ほんと台湾人ってなんてラブリーなんだろう、普通に。




電信のハンドホールの蓋もこんな素敵なデザイン!円形柱頭と瓶形柱頭、これは、老街のバロック風商店建築の
両端についている装飾のことだろう。これを老街の象徴的に取り上げてデザインするとは。


ここは老街のちょうど裏側。まだこんな廃墟もあったのか。元は立派な洋楼だっただろうが、木の生命力に負けて
人間は復旧を断念したのだろう(苦笑)


三峡橋のアーチがきれいに見えた。
背後にはマンション群。環境がよくほどよい活気もあり住みやすい場所なのだろうな。


小さな廟があったのでちょっと休憩。小さいけど美しい廟。




路地を入ると家が雁行に配置されていてちょっと面白いまちなみ。


路地裏にはすでにおしゃれなお店もできていた。国産の豆で作った無添加の豆腐や豆乳を売っているお店のようだ。
ちゃんと目をつける人は目をつけるんだな!


あぁ、MRTとバスを乗り継いで1時間半ぐらいかかったけど三峡に来てよかった。
12年前にここ三峡と併せて行った大渓のまちも、ここからバスが出ているようなのでついでに行ってみようかと
少し考えたが、帰りのルートも調べていないし万が一戻るのが遅れて帰りの飛行機に間に合わなかったりしたら
致命的なので、今回は諦めてまた次の機会に訪れることにしよう。

ちょっと早いが台北へ戻る。

続く

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