まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

明治記念大磯邸園 ~旧伊藤博文邸(滄浪閣)

2019-06-13 23:02:25 | 建物・まちなみ
明治記念大磯邸園の続き。

旧大隈重信邸からマンションを挟んで旧伊藤博文邸(滄浪閣)が建つ。
この建物は外観だけの見学であるが、これまでは公開されておらず明治150年記念を機に直近で整備されたようだ。


伊藤博文は大磯の地を気に入りここに別邸を建て、小田原にあった本邸を引き払いこちらを本邸にしてしまった。
伊藤博文の没後、滄浪閣は李王家に譲渡され李王家別邸として使用される。しかしやはり関東大震災により
甚大な被害を受け建て直されたらしい。その時代の建物の一部が現存しているのがこちらの南側のお庭に面した部分。
道路側からは全く見えない裏側にあたる。
玄関部分はGHQ時代に一部改修されたようだが、別荘らしい雰囲気の木造平屋建てだ。水色のペイントがかわいいな!


玄関の左右には妻飾りのある三角破風を見せ、それぞれ台形の出窓が張り出している。
平面図によると左側が寝室、右側は居間・客間とか。


そしてその窓の上方には白とピンクの牡丹の花のステンドグラスがはまっていた。華やか!


玄関のガラスに貼りついて中を覗いてみると、風除室の欄間部分にもステンドグラスがあった。
しかしガラスに外の景色が映りこんでなかなかきれいに写せない・・・(汗)


何度もトライして何とか撮った。。。葡萄と南国的な色のインコ?




洋館の左側には和館もある。ここまでの部分が李王家時代の建物。戦後GHQから返還されたあと、西武鉄道の所有時代に
建物は大きく変更され、2007年までレストランと結婚式場として使われていたらしい。


道路から見える、いかにも洋館風のこのあたりの建物は後年増築された部分であり、比較的新しい。


窓にはステンドグラスが見える。


正面側には丸窓もあった。
増改築は長年のうちに何度か繰り返されているらしく、これがいつのものかはよく分からない。。。



3軒の邸宅をめぐり終わって、最後にお茶をしようと、来しなにタクシーの窓から目をつけていた喫茶店にやって来た。
ハーフティンバーの洋館風の、鴨立亭(しぎたつてい)。なんてかわいいの~~!!まるで猫の耳みたい。
いや、全体が猫の顔じゃないの!?きっとそうだな!


中も素敵!!メインは洋菓子屋さんで、邸宅の応接間ような雰囲気の喫茶部でケーキを頂けるのだ。


1979年創業、店名は名跡鴫立庵が近くにあることから名づけられた。有名な洋菓子屋さんで葉山に支店があるらしい。
西行法師が「鴫立澤・・・」と詠んだ歌は新古今和歌集の三夕の歌となっている。


長く充実した二日間の旅について語り合いながら頂くケーキのおいしいこと。




店を出たらもう日はすっかり暮れてしまっていた。
ごはんを食べる時間はなかったけど、最後に素敵なお店でお茶できたし最高の〆となったな!


夜の大磯駅。由緒ある避暑地の玄関口にふさわしい上品な駅舎。こういう古い駅舎も大事にしてほしいなぁ。


終わり。
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