まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

横浜のタイル建築めぐり ホテルニューグランド

2019-01-06 22:05:45 | 建物・まちなみ
モザイクタイルミュージアムの敷瓦の世界展を見て、東京の小石川後楽園にも古い敷瓦敷のお堂があると知った。
宗教施設やプライベートな物件はなかなかハードルが高いところが多いが、ここは公開してるのかな?と思って
友人のUさんとLINEで話していたら調べてくれ、「得仁堂」の年一回の一般公開が何と翌月(2018年10月)に
あると判明。行く!!一緒に行くことにして、ついでに東京横浜物件も案内してもらうことになった。
土曜の夜は、泊まってみたかった江ノ島の岩本楼を予約。江ノ島と横浜の距離感がイマイチ分かっていないまま、、、
他物件の見学ルートはほぼ任せっきりでスミマセン(汗)

まずは横浜から。ぐうたらしてちょっと遅めの新幹線で来て、、ホテルニューグランドで待ち合わせ。
あー横浜っていったい何年ぶり?仕事も含め3回は来てるはずだが、、、少なくとも10年は来ていない。
しかも、建物を見る目的で来るのはほぼ初めてかも。。。


元町・中華街駅を出、ニューグランドの裏側からアクセスして海側に面した入口に回ると・・・おぉ~~~っ!
いきなりこの壁、たっぷりふくよかな布目タイル~~淡い水色が美しい。


思わず駆け寄りすりすりしているとUさんが出てきた。あぁ遅くなってすみませ~ん。


元は回転扉だった入口ドアを入ると、目の前にどかーんとドラマチック階段が!うぉ~~~
外壁と色違いのようなタイルに覆われている。布目模様の上にたっぷりとかけられた釉薬はなまこ釉だろうか。




1階はドアからいきなり階段でちょっと窮屈な感じだが、吹き抜けを見上げると高い天井。2階がエントランスホールだな。
梁には複雑な幾何学模様(?)のレリーフが。


この腰貼りのタイルは平行四辺形で、しかも大きさや形が微妙に違っている。割付図の通りに焼いたんだろうなぁ~
手が込んでいる。


手すりは役物、というかこれはもう施釉テラコッタだな!ぬめっとした照りがリッチな気分。


階段を上がった正面のエレベーターまわりもゴージャス。壁は石の彫刻だ。


2階のロビーは落ち着いた華やぎに満ちていた。そこにいる人が皆貴族に見えてくる(笑)


巴模様の入ったペンダント照明は和風っぽいデザイン。これが意外と純洋風の空間にはまっていた。




今日は何かのパーティがあるようで、スタッフの方も動き回っておられたが、咎められることもなく、
ゆっくり見せていただけた。


腰壁にもタイルがぐるっと。布目の凹凸がかすかに浮き上がり、色が混じる美しさ、、、半端でなく美しい~~~!
これは日本人ならではの美意識じゃないかなぁ。ナデナデ、スリスリ、あぁもう、頬ずりしたい!!


このタイルを作ったのは誰だろう。小森忍かな??


2階から見下ろすと、大仏の頭か脳みそか(笑)と思ってしまう階段の親柱の装飾もよく見えた。確かに花かごだ。
名古屋の大津橋の花かごと似ているな。


そこここに配された横浜家具らしきアンティーク家具の数々も素敵で、ため息が出る。。。


そして、少し裏手にある従業員用の階段を見に行く。


こちらは地味だが、、、あっ、これは!鹿児島の藤武邸で見たのと同じタイルだ!
踏面にも蹴上にも、いちめんに貼られている。おぉ~いいね、いいね!


バックヤードは薄暗くてブレブレになってしまった(汗)


あぁ、一生縁がないであろう(笑)この異世界にしばし迷い込み、完全にノックアウトされた。。。
もう一日中ここに座っていてもいいと思ってしまうが、、、横浜散策はまだ始まったばかり。

ところでタイルの美しさに目を奪われて建物全体を撮っていなかった(爆)。公式サイトにてご確認を・・・
ホテルニューグランド

続く

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