まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

中島家住宅と小石原焼の里

2023-10-28 23:20:57 | 建物・まちなみ
2023年3月の旅。

嘉麻の常盤館からの続き。



2泊目の日田へ向けて南下する途中、添田の中島家住宅へ立ち寄る。


中島家は、はぜろう、醤油、酒などの製造販売を営んだ家で屋号を「綿屋」といった。
旧日田街道に面した屋敷には江戸時代安政6年に建てられた主屋のほか、門や塀、蔵などの附属屋も残り、
重要文化財に指定されている。


近代の増改築、昭和中期の改築を経ているが、基本近世の建物なので結構地味だし調度品もないなかで
目を惹くのは仏間の大きな襖絵と座敷の地袋の襖絵である。


これらの襖は座敷の改修後1886(明治19)年に新調されたもの。
仏間の花卉図は、大宰府生まれの吉嗣梅仙の作。


こちらは息子の吉嗣拝山の作。


かわいい松の引き手。


以前日田から乗ったJR日田彦山線代替バスの車窓から見て気になっていた庄宮城医院も見に行く。
2020年の記事
当時は添田~日田間が豪雨被災後運休になっていたのだが、その後廃止されてしまった(涙)。


レンガ塀に囲まれた庄宮城医院は現役のようだがこの日は門が閉まっていて、広い前庭ごしに奥の建物はよく見えなかった。
美しいレンガ蔵がひとつ見えた。


そのあと『日本全国タイル遊覧』の本でお世話になった小石原のやままる窯を再訪して、外のデッキでお茶を頂きながら
成美さんとおしゃべりをして、お皿を購入。


タイルみたいな陶板も少しあって、試作品と言われていたが、ラスター釉や独特の色合いがとても素敵だった!


やままる窯で教えてもらったレストラン「ふぇありお」へランチに。
そこは旧小石原小学校をリノベーションした「アクアクレタ小石原」という複合施設の一角にあり、野菜を使った
ビュッフェが人気と聞いていた通りすでに満席で、結局名前を書いてから1時間近く待ってようやく入れたほど。
待つ間にうろうろしてみると、広い校庭は芝生の公園になっていて子供が走り回り、一隅にはテントが並んでいて
キャンプができるらしい。校舎内では陶芸ができたり、ワークショップやイベントも行われるようだ。
結構大きな校舎なのだが持て余すこともなく洗練された雰囲気で、かなりうまく使われているよう。へぇ~~!


過去の卒業記念につくられた、小石原焼の登り窯をモチーフにしたタイル壁画、
やきもののかけらで作ったモザイク壁画が残されていた。




このかけら、もちろん小石原焼であり、色合いや風合いがとても美しいなぁ!


飛びかんなの模様もさまざま。


ランチはメインの料理が来る前にビュッフェのお惣菜を山盛り食べてしまったうえにメインがすごいボリュームで
しかしどれもとてもおいしく、最後はかなり頑張って食べ切った(苦笑)。そりゃ大人気のはずだわ!


さらに下る。だいぶ時間が押してしまったので、日田彦山線の橋梁群は端折ることにして、
大行司付近でちょっと寄り道。これも元学校だろう。


旧小石原小学校がうまく活用されて大勢の人で賑わっていたのを見たあとだけに、こちらは放置された感じで寂しいなぁ。。。


古民家に住む知り合いのご夫婦を訪ね、手作りのシナモンロールをごちそうになり、建物を見せてもらったり
おしゃべりしたりして楽しい時間を過ごした。


続く。

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