まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

網干のまちをうろつく

2007-07-12 01:54:38 | 建物・まちなみ
電車1本分=15分だけうろつこうと思うが、駅前は特に面白そうなものが
ある気配はしない。南の方に商店街の表示が見えたのでそちらへ行く。

脇道へそれると、立派なお寺や特徴的な格子を持つ町家など、結構古そうな
町並が残っている。


お寺の装飾瓦。門や塀の屋根にこんな鯉の滝登りや、牡丹の花や、
逆立ちする獅子などユーモラスな造形が見られる。


揖保川沿いへ出て歩いていると、小さな水門があり町の中に水路が伸びている。
公園の横は格好の船だまりとなっていて、網や漁の道具があたりに干してあった。
文字通り「網干」!


水路にも船が縦列駐車。


さてもう戻ろうか、と思いながら歩いていたとき、瓦屋根の上からちらっと
見えた塔!なんじゃあれは??近寄ってみる。
すごい建物。後で駅のマップを見ると、旧網干銀行本店の建物で、大正末期の築。
姫路市の「都市景観重要建築物」に指定されているという。
網干にこんな建物があるとは、驚き。


橋本商店街は、日曜日だったせいか、ほとんどすべての店のシャッターが
閉まっていて、日よけのボロボロさもあり寂れた雰囲気。
その中にあってこの建物だけは生き生きと生きているように見えた。

角部分のファサードはとてもきれいな状態で残っている。
アーケードに半分隠れているのは惜しいが、日よけの隙間から見上げたときに
ぎょっとするチラリズムの効果を狙ったか?


現在は服屋さんとしてバリバリ現役で使われている。
1Fだけ見ていたら通り過ぎてしまいそう。


近くにはこんな個人病院もあった。


また、このあたりの住宅は2Fを銅版や金属板で覆っているものが
よく見かけられた。火事を教訓にした防火対策なのだろうが
四角形のうろこ状や、六角形、網代に貼っている家、玄関の軒先にも貼って
いる家など、それぞれに趣向を凝らしている。


こんな家々を見ながら細い路地をジグザグ歩いていたら、すっかり1時間
経っている。予定外のところで時間をとってしまった・・・


このあと、手柄山へ向かったのだが、飾磨から快速に乗ってしまい
ノンストップで姫路まで行ってしまった。・・・ひと駅戻るロス。あ~痛い!

手柄山遊園の回転展望台
手柄山からモノレールを望む

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
旧網干銀行本店 (ひろ009)
2007-07-12 07:12:37
ここは凄いですね。

私は写真では知っていたのですが、いざこの建物を目にして、おおーっと感激してしまいました。静かに佇むかつての栄光といった感じかな。

網干は数時間歩いただけですが、非常に味わいがあると思いました。
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播電鉄道 ()
2007-07-12 20:57:49
網干の山電の駅は街の中心で、JRの駅は町外れだそうですが....
そんなことからも、山電の駅周辺の方が古くからの町並みが残ってるのでしょうね。

昔は網干港から播磨新宮まで電車が走っていたそうです。
姫新線が開通して龍野や新宮から姫路に直通できるため、そちらにお客を奪われて廃線となったそうです。
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近代の (ぷにょ)
2007-07-13 21:29:55
工場地帯として栄えた時代の建物や、それ以前の漁村の風景も残っているし、散策の楽しいところでした。
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タケダ本店 (空蝉)
2007-07-15 21:43:34
旧網干銀行本店だったそうですね。
お店の奥に、古いままの部屋が残されていますが、
倉庫のように使っておいででした。

かつて写真を見て、これは行かねば思った物件でした。
ホントに散策の楽しい街ですよね。

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お久しぶりです (ぷにょ)
2007-07-17 21:01:45
見つけたときに、いつか誰かのサイトで見たな!!と思ったのです。空蝉さんでしたか?
商店街の中にすっくと立つ塔を、民家の屋根越しに見ると何かぞくっとしましたよ!
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