まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

鶴の湯と国見温泉石塚旅館

2016-06-08 23:07:35 | 温泉・お風呂屋
水沢温泉からの続き。

さて、今回旅を始めてからも何度も何度もチェックしていた天気予報、なんとまぁ、丸1日レンタカーで
山道を走る予定の日に限って雨とは。。しかも、最初は午前中までだったのが見るたびに時間がずれ、
結局宿を出てから車を返すまでの時間帯のみがきっちり雨になるという間の悪さ(苦)

仕方なく雨の中出発。まずは乳頭温泉郷の鶴の湯に向かおう。霧が濃くて視界が10mもないような
状態が続き、40kmぐらいでノロノロ走る。
鶴の湯は、大釜温泉や蟹湯など乳頭温泉郷の他の温泉とは少し離れたところにあり、昔友達と
乳頭温泉郷に来た時は、バス停から2~30分歩かないといけないというのであきらめたのだった。


分岐してからの道は私道なのだろう、整備が悪く穴だらけでザラザラしていて、コーナーには
ガードレールもないしミラーも曲がっていて役割を果たさないという有様。コワイコワイ・・・
雨はひどくなってきて、途中でいくつか渡る沢は水量が増し、滝のように白い飛沫をあげている。


そんな道を15分ほど走ると、おお、ここだ。写真で見ていた憧れの鶴の湯。
うわぁ、、、ほんとに今は現代か??雨に煙る背後の山々が一層幽玄さを引き立てる。
晴天だと全く違う雰囲気だろうな。むしろ雨でよかったかも。。。


本陣。この建物に泊まれるのだからすごい。今回は満室だったが是非一度泊まりたいなぁ!


中をちろっと覗いてみたら、何といろりがあった。こりゃ外国人に人気が出るわな。


立ち寄り湯開始の10時に近づくにつれ人が続々とやって来た。こんな天気なのに、老若男女、
家族連れ、外国人・・・すごいな!!

温泉は小川を挟んだ向こう側にあり、順番に並んでお金を払って橋を渡る。

黒湯、白湯、中湯と3種類あってどれも水沢温泉と似た感じの白濁したお湯。
違いはいまいち分からず(汗)、木造の小さな小屋には5~6人入ればいっぱいだ。




しかしさすがに雰囲気は抜群!露天風呂も堪能した。女湯からも混浴の露天風呂に通じていて、
若い人も何人かそちらへ行っていたようだ。やるなぁ~~(笑)。私は遠慮しておく(汗)。

あぁ来てよかった!

このあと強酸性で有名な玉川温泉にまで足を伸ばそうかと考えていたのだが、この雨だし距離も
あるのであっさり断念、もう1ヶ所の温泉へ向かおう。めあては国見温泉石塚旅館。
山を下りて雫石方面へ走る。

こちらも途中から分岐した山道は結構険しいが、対向車がほとんど来ないのが救いだ。
この天候のせいだな、雨もまぁ悪いことばかりではない。

かなり高いところまで上ってきた。国見温泉というくらいだから、天気が良ければ下界が見晴らせる
のだろう。そして・・・ここだ!霧の中に佇む一軒宿。うわぁ~!なんて素敵なの!


この温泉は、メロンゼリーのような緑色のお湯の写真を見てどうしても行きたかった。
宿泊問合せもしてみたがこちらもすでに満室だった。


玄関ホールにはストーブが置かれ、食堂があって、ユースホステルや青年の家といった趣の山の旅館。
お金を払い、お風呂へ。


途中の廊下も昭和のスキー宿っぽくて懐かしい雰囲気(私はスキーをしないが)。


うわぁ!きみどり!!バスクリン色ともちょっと違う。こじんまりした浴室は窓とドアが開け
放されている。外は露天風呂だ。


透明度がすごく高いのも特徴だ。外の露天風呂を見るとさらに感動!
モノクロームの霧の中でくっきり鮮やかな色を放つお湯。これが天然のものとは信じがたい。
水面にはキラキラした細かな結晶が埋め尽くす。

だいたい、本などの写真では鮮やかな色に写っていても実際見るとそれほどでもという例が多いが、
ここは期待を裏切らなかった。

去年行った鳴子温泉のうなぎ湯(未アップ・・・汗)も緑色だったが、こんなに明るい色でなかったし
こんなに透き通っていなかった。一方こちらは、うなぎ湯のようにぬるぬるは全くしない。
成分がまた違うんだなぁ、不思議。。。
壁に貼ってある注意書きには、このお湯は鉄分と反応して真っ黒になると書いてある。
実際に洗い場床のところどころがイカスミのような色になっていた。


おや、コップが置いてあるぞ。えっ、このお湯飲めるの!?・・・ひと口・・・むむむっ??
少し塩味、そして、なんと形容すればいいのか、、、舌の裏側で感じるような味、舌から直接脳に
伝わるような味。味の素?グルタミン酸?
ははぁ、これがいわゆる「ダシ味」か。私は今まで出会ったことがなかった。
そして、においはまた不思議なことに、黒湯によくあるタール臭。実に奇妙なお湯だ。

この露天風呂はもう極楽!いつまででも入っていたい。あぁ女性専用の露天があってよかった!
鶴の湯のにごり湯ならまだしも、この透明度では混浴露天風呂は厳し過ぎるので・・・(苦笑)

先客の盛岡から日帰りという女性と話をしたら、なんとこの温泉、今シーズンの開業はわずか
2~3日前だったとか。始まったばかりでこの天気だから、お客はかなり少ないようだ。ラッキー!
夏は暑いし秋は虫が入って来るので今が一番いい時期だとも言われていた。確かに~。

色つき温泉大好き、飲泉大好きな私。十分満喫したので、玉川温泉に行けなかったことも悔いはない。
大きな満足感に胸いっぱいで山を下ったら、下界はもう日が差していた。


予定通り車を返し、盛岡へ移動しよう。


続く

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