まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

桐生をうろつく。その1

2022-09-21 22:35:28 | 建物・まちなみ
足利からの続き。

夜に桐生へ移動してきた。翌日はあいにく朝から雨。。。でも傘をさしてまち歩き開始しよう。


商店街のお店の店先に、トロ箱に入ったタイルが。「無料です!ご自由にお持ち下さい」。店内を覗くと元タイル屋だったらしく店の床にもタイルが敷き詰められていた。
そこの奥さんいわく、タイル屋をたたんで在庫を捨てるのももったいないので誰か使いたい人がいたらあげようと去年2月から細々とお知らせしていたら、地元のメディアなどに取り上げられて、セルフビルドする人やクラフトをする人などたくさん来て持ち帰り、もうほとんどなくなったとのこと。瓦礫として捨てられずに有効利用されてよかった!


さて朝っぱらから登山(笑)、水道山記念館を見に行こう。途中にあった旅館らしい建物。


そして、上毛電気鉄道西桐生駅。腰折れ屋根の妻壁に小さな丸窓。とってもかわいい駅舎。




上毛鉄道は西桐生と中央前橋を結ぶローカル私鉄。残念ながらなかなか乗る機会はないなぁ~




広い待合室の天井の換気口はかわいいチューリップのデザイン。




さて水道山へ。坂を上る途中にあった小さな建物は、これも水道施設かな。2つあった。


そして・・・見えてきた!


こちらが水道山記念館(旧配水事務所)、1932(昭和7)年築。きれいに改修され、外壁に貼られたスクラッチタイルも新しそうだった。朝9時から開いていて中に入れるが、資料展示のあるホールのみ。


山を降りる途中に石垣のきれいな一角が。


まちなかに戻り桐生織物記念館へ向かって歩いていると、おや、古そうな建物が。こちら側の建物には公民館と書いてあるが、あれもつながっているのだろうか。


あぁこれが桐生市立西公民館本館(旧水道事務所)だ。1932(昭和7)年築。
さっき見た旧配水事務所と同じ年にできており、設計者も同じく、当時の水道局職員清水三五郎だとか。スタイルは全然違うが。。。三階の窓のルーバーが特徴的。


はす向かいのこちらの建物は古くはないが、2階の壁に何やら模様がついているぞ。


何だろう・・・と思って近寄ると、あっ、これはシャトル(杼)だな!?この建物は桐生織物会館。織物に使われる道具のリアルな形のオブジェを壁にたくさん取り付けるとは、面白いなぁ!こういう直接的なの、好き(笑)


そしてまたその向かいにあるのが、桐生織物記念館(桐生織物会館旧館)。1934(昭和9年)築の美しい洋風建築だ。アシンメトリーなフォルムがモダンなイメージ。


外壁はこの頃流行ったスクラッチタイル貼り。


ホールには紋紙を使用する古いジャガード織機や、「鹿内式織機」などが置いてあった。穴のあいた紙の板でどうして細密な模様が織り上げられるのか、、、不思議。




中央のホールに階段があって2階へ上る。


2階の広いホール。この奥の扉の向こうが、資料展示室となっている旧講堂だ。


中には様々な桐生織の製品や資料がたくさん展示されていた。桐生織と言ってもさまざまな織り方があり、主に7種類の織り方、お召織、緯錦織、経錦織、風通織、浮経織、経絣紋織、綟り織、が行われてきた。
着物からネクタイからサリーまで!外国の民族衣装まで輸出しているのだとか。


三方の壁にはステンドグラスの窓が。シンプルなデザイン、上品な色。


前方には講堂の名残で舞台が残っていた。


続く。

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