まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

強羅をうろつく

2019-05-26 23:44:07 | 建物・まちなみ
箱根の続き。

ツアーのあと湯本へ戻り、今宵の宿、萬寿福(ますふく)にチェックイン。館内をひと通り見て回ったあと、
箱根登山鉄道に乗って強羅へ向かう。萬寿福についてはまたあとで・・・

山小屋風でかわいい強羅駅舎。

しかし、予約の18:30までまだ時間があるな・・・付近をうろつくことにしよう。前にも見た太陽山荘へ案内。
道路を挟んで両側に建物があり、渡り廊下が両側をつないでいる。朱塗りの欄干が龍宮城を思わせる。


建物の作りも複雑で内部は迷路状態だろうな!?


1940(昭和15)年に新宿警察庁の保険療養所として建てられたとか。戦後接収されていたようだが
昭和22年から「和香荘太陽旅館」として営業再開した。


障子の格子に、箱根の山を馬を引いて歩く人のシルエットが。


箱根マイセンアンティーク美術館も再訪。と言っても前回も館内には入場していない(苦笑)
これは元日銀総裁の一萬田尚登の邸宅で、東京の青山に建っていたものを40年ほど前に移築したのだとか。


当初は保養所として使われていたが、景気の波に翻弄されるように所有者も変わっていく。建物の存続が危ぶまれた
時代もあったが、現在はマイセン美術館として使用されている。アンティークで繊細なヨーロッパの焼き物を展示
する空間としてこの上ない場だが、お客はたくさん入っているのだろうか・・・入場料はちょっと躊躇してしまう額。
もう少し安くした方がいいのでは・・・昼間は賑わっているのだろうか。余計なお世話か(爆)


レンガタイルで飾られたおしゃれな玄関扉と、面格子つきの丸窓。


窓自体もステンドグラスである。


こちらの窓もアールデコ風デザインのステンドグラス。日も暮れて館内から漏れる光が模様をくっきりと映し出す。


灯りが点るとまた違った表情を見せるね!お庭をぐるりと回ってあっちからもこっちからも建物を眺める。。


1階にはボーダータイル貼りのマントルピースがちらりと見えたが、概してきれいに改修済み。


2階は和室の座敷があるようだな。


そろそろ強羅花壇へ戻ろうと、マイセン美術館を出てケーブルカー沿いに下っていると、茅葺きの立派な門に
出くわした。うわ~ここは何!?興味津々眺めていたら、人が出入りしていた。どうやらここも保養所のようだ。
暗くてよく見えなかったけど写真を見ると「東洋埠頭」と書かれた木の看板が下がっている。
「東洋埠頭強羅寮」というのが正式名のようだ。こんな保養所を所有している会社が今もあるんだなぁ~(遠い目)




駅前のレトロな酒屋さん。
観光地はどんどん洗練されていくのはいいんだけど、やっぱり昔ながらの飾らないお店も混じっていると楽しいね。


続く。

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