まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

山本駅と山本郵便局

2019-03-01 00:55:10 | 建物・まちなみ
唐津からの続き。

大島邸でまたじっくり見てしまったので、唐津まちなかの近代建築をもう一度見て回ろうと思っていたがやむなく省略。
ランチも、竹屋でうなぎを食べたかったが時間がない。というのも、今日の夜大阪へ戻るので新鳥栖まで戻り、車を
返さなければいけないのだ。佐賀県の端から端への移動、道路事情が分からないので万一大渋滞に巻き込まれでもしたら、、、
まぁそんなことはないだろうが(笑)、早めに近くまで行っておく方が安心。

さて唐津線の線路に沿って順調に走り、安心感も出てきたので、ちょっと山本駅の木造駅舎を見に立ち寄る。


古き良き駅舎。深い軒と緩い屋根勾配が日本らしい。柱の列や庇の重なりによってシンプルでありながら退屈でない、
アシンメトリーながら均整のとれたフォルム。
この必要十分なミニマム空間は、高度に洗練されたジャパニーズスタンダードデザインだと思うのだが、
近年はこういった木造駅舎はどんどん建て替えられ、姿を消していることは寂しい限り。


どこから見ても美しい。。。


現在のJR唐津線は、もともと唐津炭田の石炭輸送のために作られた唐津興業鉄道の路線だった。
1898(明治31)年に妙見(現在の西唐津)~山本間が開通。ただしこの駅舎は1912(大正元)年に
建てられたものである。100年という年月を耐えてきた駅舎の美しさよ。。。


現在は出札窓口は締め切られ、無人駅となっている。


構内踏切の風景、好きだなぁ~
高架化、橋上駅舎化、ホームドア・・・線路(レール)はどんどん人から隔離され、隠されていくが、私は線路のある
風景が好き。








待合室にこの駅舎の模型が展示されていた。唐津工業高校建築科の課題研究らしい。構造がよく分かるな。
「新」山本駅の駅舎デザイン案も展示されていた。もしかして建替え話があるの・・・?




そして駅の向かいにはこんな建物が。下見板張りの妻入りの建物と平入りの建物がつながって一体になっている。
道を渡り近づいてみよう。


妻入りの方は居宅っぽいな。


平入りの方のガラスドアに山本郵便局、と書かれていた。簡易郵便局だったのだろうか。
もちろん今はここで営業していないだろう。
レンガ色のタイルが縦目地なしでストライプ状に貼られている。


その上に小さな窓が。直接道路に面したここが窓口だったのか??軒下ではあるが、雨が降ったら濡れてしまいそう。
休日受付だったのかな?


もう少しだけ続く
コメント
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