「インディヴィジュアル・プロジェクション」(阿部和重 新潮文庫)を読む。
阿部和重さんの作品は、いままで食わず(読まず)嫌いしてました。
でも、芥川賞作家となれば、避けては通れないような気がして、ようやく読んでみました。
自由ですねー。文章を、手のひらの上でコロコロ転がして、行く末を見守っている感じ。
自由で気ままな書きっぷりなのに、恐ろしく計算されているような気もするし。
文体もストーリーも、新しいようで、古いような。やっぱり、新しいような。。
阿部公房にも、少し似てるように思います。主人公の、鬱々とした独白のあたりが、特に。
スパイ養成塾やら、ヤクザの下請やら、プルトニウム爆弾やら、非現実的な単語が羅列される一方で、主人公は特別に行動もせず”思考”し続けていますしね。
その辺りが、ラストの大オチにつながるわけなんですが、もしオチがなくっても楽しめます。
でも、ラストのオチこそが、作品全体をキリッと締め上げていますねー。わりとスキなオチ方です。
阿部和重さんの作品は、いままで食わず(読まず)嫌いしてました。
でも、芥川賞作家となれば、避けては通れないような気がして、ようやく読んでみました。
自由ですねー。文章を、手のひらの上でコロコロ転がして、行く末を見守っている感じ。
自由で気ままな書きっぷりなのに、恐ろしく計算されているような気もするし。
文体もストーリーも、新しいようで、古いような。やっぱり、新しいような。。
阿部公房にも、少し似てるように思います。主人公の、鬱々とした独白のあたりが、特に。
スパイ養成塾やら、ヤクザの下請やら、プルトニウム爆弾やら、非現実的な単語が羅列される一方で、主人公は特別に行動もせず”思考”し続けていますしね。
その辺りが、ラストの大オチにつながるわけなんですが、もしオチがなくっても楽しめます。
でも、ラストのオチこそが、作品全体をキリッと締め上げていますねー。わりとスキなオチ方です。
ぷみさんのコメントを読んでラストを思い出そうとしたんですが、思い出せない
図書館にいってみよう。
読まず嫌いってありますよね、僕の場合村上春樹さんがそうでした。意識的に本を読み始めてから2、3年程敬遠していた記憶があります。
実際読んでみると、おもしろかったです。
私も私も!村上ハルキを避けていた時期がありました。
ノルウェイの森とかがベストセラーになってて、辻仁成みたいなタイプかと思い込んでいたんです。。
読んでみるとハルキはおもしろいですよねー。
いまじゃ大好きな部類です。
でも、ここ最近(オウムサリン事件や、阪神大震災を扱った作品以降)の作品は、正直あまりスキじゃないかなー。
羊とかねじまき鳥とかの作風は、サイコーに好きでした。