:青沼陽一郎著、新潮社
というわけで、ひさしぶりにブログを再興したい!と思ったのも、そもそもこの本に出会えたからなんです
題名で大体のあらすじは感じるでしょうけど、まさに太平洋戦争モノ(いま「硫黄島からの手紙」もヒットしてますしね)、過酷な戦争を生き抜いた方たちの証言モノです。でもどっちかというと、戦争中の証言ではなくって、戦争後の証言なんですね。戦争後に、なぜそのような行き方を選んだのか、そしてその選択について今どのように感じているのか、そういうことを聞き集めた証言集です。
これも題名からわかるように、証言者はみな、戦後も日本に帰らなかった方たちなんです。派遣されたタイやベトナムやインドネシアに、戦後も居残り、そこに生活を構築していった方たち。彼らにむかって、著者は執拗に、「どうして日本に帰らなかったのか」と問いただしていきます。でも、その質問は時に残酷でもあり。。
「どうして帰らなかったのか」という問いに対する、彼らの、困惑、悔恨、怒り、達観、、そのような反応を著者はつぶさに感じ、誇張なくルポとしてまとめてくださいました。
日本に帰らなかった理由は人それぞれ。家族ができたからとか、軍人としての仕事を全うしたかったからとか、日本に居場所がなかったからとか、もともと自分に祖国なんかなかったからだとか。いろいろな理由があるんだけれど、その理由云々よりも、「日本に帰らない」と選んだ後の生き様にロマンと力を感じました。人間ってどこでも、ある程度は生きていけるもんだよなぁ~と、お気楽な気持ちにもなれます
というわけで、ひさしぶりにブログを再興したい!と思ったのも、そもそもこの本に出会えたからなんです
題名で大体のあらすじは感じるでしょうけど、まさに太平洋戦争モノ(いま「硫黄島からの手紙」もヒットしてますしね)、過酷な戦争を生き抜いた方たちの証言モノです。でもどっちかというと、戦争中の証言ではなくって、戦争後の証言なんですね。戦争後に、なぜそのような行き方を選んだのか、そしてその選択について今どのように感じているのか、そういうことを聞き集めた証言集です。
これも題名からわかるように、証言者はみな、戦後も日本に帰らなかった方たちなんです。派遣されたタイやベトナムやインドネシアに、戦後も居残り、そこに生活を構築していった方たち。彼らにむかって、著者は執拗に、「どうして日本に帰らなかったのか」と問いただしていきます。でも、その質問は時に残酷でもあり。。
「どうして帰らなかったのか」という問いに対する、彼らの、困惑、悔恨、怒り、達観、、そのような反応を著者はつぶさに感じ、誇張なくルポとしてまとめてくださいました。
日本に帰らなかった理由は人それぞれ。家族ができたからとか、軍人としての仕事を全うしたかったからとか、日本に居場所がなかったからとか、もともと自分に祖国なんかなかったからだとか。いろいろな理由があるんだけれど、その理由云々よりも、「日本に帰らない」と選んだ後の生き様にロマンと力を感じました。人間ってどこでも、ある程度は生きていけるもんだよなぁ~と、お気楽な気持ちにもなれます