しかし、「因果応報」の巡るサイクルのスパンは長く、過去生も含まれて確認は困難で科学的でないと決め付けて、意味と理屈・理論を理解できない人々で占められるのが実情で、なるべく科学的な事柄を用いて考察により紹介します。
現代人は物質優先の生活から目先の損得勘定により人間性の崩壊が進んで、利己主義の思想が社会を席巻する様になり、多くの人は自らの感情を満たす事に明け暮れて、刹那的に時間が過ぎて行くだけの人生を送っています。
釈迦は、この有様を「末法の世」として明瞭に預言して、「利他主義」が失われる時代がやって来て、「因果応報」の意味を理解できない人々で占められるのです。
人類の殆どの大衆は人格(品性)は低くて徳が乏しく、魂が未熟・幼稚で生き方も無頓着で意識は利己的で、宇宙の高次元から魂・霊で飛来して、地上で身体を纏い人類を導かれた世界の諸聖人が示されて共通する、素晴らしい宇宙の秩序と摂理の真理の教説に触れても、無知・偏狭・独善・排他的な思考なるが故に、真髄に気付けず信じられずに見逃したり理解も困難で、実践も侭ならず幸せは程遠いものです。
人格・品性(魂の霊的なレベル)の低い者は、自由意志と言動により彼らなりの偏狭で独善と、歪曲した思考で誤った価値観の生き方から、殆どの場合は利己心から努力をせず楽な方法で他者の犠牲(傷つけ害する)によって、自己の目的や願望を遂げようとするものです。
彼らはこの様な試行錯誤で幾度も失敗や痛手を負う事を重ねる体験を通して、他者を犠牲にして得た繁栄や成功や幸福や富は、決して永続するものではない上に因果律により、必ず自ら報いを受けて悲惨や痛い目や災禍に合う時期を体験することになります。
人格と品性を高めて徳を積むような真理(心の法則)や倫理(モラル)は教えても、人格・品性の低い者は、肝心な因果律の作用と働きが信じられず理解出来ないで呑み込めずに、意識の使い方と言動の在り方に無頓着で、目先の損得に目が奪われて利己心から行わない不心得な者が多くて、普及には極めて困難なものですとモラロジーで言われます。
神意を信じ光明波動と真理を受け取り正しい人生観の抱負から、正しい生き方の思考と言動を実践する者が欲と穢れは浄化と洗心から、心・魂は救われて「因縁の解脱」へと向かえるのです。
物品は何時でも自由に全て手に入る時代で、一見、誰もが快適な生活を送って人生を満喫している様に見えますが、一つ見落としているのは『心』であり、大半の人々は心だけが未だ自由に使い熟していません。
この世知辛い社会で人生の目標や夢を見失い堂々巡りの生活を繰り返している人も、真の人生の目的と意味を学び理解して意識を高尚に保って次元上昇を志して、抱負を持ち様々な経験・体験を積んで現象・事象の本質に気付き、自らの人間性を高める様に努力すると、幸せへの道は開かれ意識が拡張されてスピリチュアルな進化は促進されます。
私たちの様に高尚な精神作用を持つ人間の行動は、力と運動に関する宇宙的な法則に支配されて、動・反動の法則や循環の法則とか、跳ね返りのフィードバック理論が作用して来る訳です。
さらには、行動のみならず口から出る言葉の声と文字に現した言葉は、昔から言霊と言われ力が宿りエネルギーであります。
エネルギーだから音声や文字を、電気信号に変換して電話や放送として遠方へ送れたり、電磁気として記録も出来たり、インターネットでも活用しているとも言えます。
それ故に「祝詞」や「祈り」とか、「経典」や「祈祷・法供養」などには法力が宿ると言われるのです。
かつてオスカー・ワイルド氏の言ったように「現実は言葉を模倣する」のです。
だから、「ペンは剣より強し」とか「紙の爆弾」とかと言われたり、権力者が民衆に対して「言論の統制・弾圧・迫害・封殺を行なう」訳です。
特に「ネットの掲示板やブログやSNSは匿名性から人々の過激な欲望を始め、不平不満・嫉妬・怒り・恨み・憎しみ・闘争心から荒らしとか、誹謗中傷などが顕に表現されて言葉と意識の波動が乱れ汚れて、暗黒で邪悪と利己的な思考や想念が渦巻いています。
この有様では、各自は幸せを願いつつも利己的で不用意な発言から、潜在意識にネガティブなイメージが記憶されて、自己同一視の作用から知らずに不運や災難を呼び寄せていると言えます。
私たちは、それ故に善き言葉(想念)や明るい言葉とか、建設的な言葉や楽しい言葉を使わなければならないのです。
一方、心遣い・意識・思念・想念は、目には見えず耳にも聞こえない領域に在りますから、以前までは信じられずにとかく軽視されて来ました。
旧HP2010/3/8(旧会誌1988年4月号)の、(2013/2/14)「テレパシーの科学的な考察」で紹介しています様に、強い想念は「思念感応」として「以心伝心」や「精神感応」を始め、「テレパシー」とか「虫の知らせ」や「夢枕」とか胸騒ぎとかあります。
さらに、近年は「チャネリング」とも呼ばれ、五感の言葉・声や文字や電波などを用いずに心と心の間で《念波》として、瀕死の重傷を負った時や亡くなった肉親などと交信し合う働きもあります。
それは自分が心の内に強く念じた想いが相手の心に感応して伝わる現象です。
真の人間なる本質は神道・神智学・心霊(研究)科学によれば、身体だけではなく次元的な多重多層界の存在であり、幾つかの階層領域から成る意識・心・魂・霊体などですから、死者との霊界通信も可能となる訳です。
1966年、米国の科学者バクスター氏は、嘘発見器を使った実験で、偶然にもリュウゼツラン(幸福の木)が人間の様に感知反応を示し、既存の通信(protocol)以外で意思の疎通が可能で感情があることを発見して、人間が考えている事さえ感じる取ることが分かって、2013/5/19「植物も意思を持つ」と、2014/5/3「生物は互いの意思の疎通が可能、バクスター効果」で、「生物感応現象(バクスター効果)」と名付けて発表しています。
この通信方法は念波と考えられ、テレパシーとして精神感応が可能であると言えます。
今までは科学的根拠が見えず非科学的の迷信だとして信じる人は僅かでしたが、心の時代に入るに伴い近年では精神作用に於ける、精神科学や深層心理学や脳科学として新しい領域が明らかになり、思考の働きに応じて脳波の変化として現れて来ることも明らかになっています。
最近の脳波を活用したBMI技術では、心(頭の中)で念じた時に発生する脳波を頭部より検出して、コンピューターで動きの変化を解析して腕に見立てた機械の義手を動かすことで、テーブルに置かれた飲み物が入ったコッブを掴み口まで運んで飲むことが出来ます。
他にも、人間の脳からは脳波とは異なる、ある種の電波?らしい未知の波動が日常的に出ている兆候があると、超伝導量子干渉計で確認されています。
一方、外科医ジョージ・クリエ博士の理論では、細胞は絶縁体と誘導子を備えた一種の発振回路として作動すると言い、様々な医療器具を開発したグレゴリウス・ラコフスキーも、細胞の細胞核は発振回路であると結論に達しました。
つまり、上述の通り心遣い・意識・思念にも力・エネルギーがあると言うことであり、言動と同様に力と運動に関する法則が働くことになります。
自然科学の法則では、物質が動けば運動エネルギーとなって現れますが、心の法則では「心・精神」が動けば「意識・思念・想念」という、目には見えず耳にも聞こえない波動エネルギーが発生します。
想念は継続されるとやがて具体化されて形・現象の世界に現れることになり、それを「創化の法則・ビグマリオン効果」と言い、その人の人相や性格や容貌や運命を形成して行きます。
エネルギーは不滅の法則が有って動きと作用により、姿・形を変えますが無くなる訳ではなく、時が来れば循環の法則・跳ね返り・フィードバック理論に従って、意識・言動の原因に見合った何らかの結果が現れて来ます。
人間は誰であろうと思考(意識)と言葉(声・文字)と行為に於いて、宇宙に存在する高次の超巨大サイ情報網系を通してバイオフィードバック理論が働き、宇宙の規律・法則を犯したものは自らの潜在意識を通して必ず「自己処罰」をしています
世の中の人々はそれぞれに千差万別の運命を持ち、複雑なカルマ(宿業)を背負っていて生活をしています。
ネガティブで膨大なカルマの原因は、人類の一人一人という小さな個人の利己的(煩悩)な貪欲を始め、怒り・恨み・憎しみ・威圧・呪い・嫉妬・疑い、咎め・不満・虚栄・失望・悲しみ・溺愛・執着・執念などの、意識・精神作用と言動から起こり蓄積されます。
業力・因果応報とは過去に蓄積されたところの「心・意識の力」が具象化したもので、意識・思考の想念は、潜在意識にイメージとして蓄積され「創化の法則」により、やがて具体化される時期が来ます。
人の運命と言うものは10年単位で物事を観ないと、本当の事柄(変化)は分からないものです。
私たちが活用しているコンピューターは、システムログが存在して動作状況を刻々と記録しており、確認することができます。
当然に、私たちが住むこの世界の自然界・宇宙も、創りぱなし遣りぱなし放りぱなしではなく、全宇宙の出来事・動きの有様を見えない高次の世界に於いて、刻々と記録(ログ)しています。
高次元の宇宙に存在する超巨大サイ(Ψ)情報網系には、人類の持つ極超巨大コンピュ-タ-の能力を遥かに数十桁も越えて、通信速度も電波や光とかとは比較にならない程に、数十桁も速いばかりか記憶容量も百桁以上も多く、膨大な量(全宇宙の現在から過去に起きた出来事・動き)の、サイ情報(智慧)がアカシック・レコードには詰まっているのです。
私たち人間は言うに及ばず、動植物類・山川・陸海・気象・惑星・太陽系・銀河系の動きは、刻々と超巨大サイ情報網系を通してホスト(サーバ)側の、アカシック・レコードに届き全てを記録しているのです。
人間の霊的な次元の多重多層界に存在する、神智学で信じられていた4層の「不可視の脳(深層意識)」や神道で信じられていた4魂には、不思議な感覚器官が存在して超能力を発現するのに不可欠であり、不可視の脳にある「アンタスカラーナ」は夫々のボディ階層(次元領域)に応じた、超高速度な念波が出入りしています。
つまり、老子の言葉にある「天網恢恢疎にして漏らさず」の諺通り、「お前らの遣ってる事は全部まるっとお見通し」だと言えて、仏教の「帝釈天の網」と同じなのです。
それで、悪事を行う者が誰(第三者)も見て居ないと思って油断しても、自らの深層意識が全てを見ていて高次のアカシック・レコードへ、念波として光より超高速で逐一送信して記録されて、時期が来れば「天罰覿面」となるのです。
昔からの言い伝えで「因果は巡る」と言われる所以で、大衆は「お天道様は見ているぞ」と言い自らを戒めて、経験的に「因果応報」とか「因縁」と言い伝えられて来ました。
悪事を働いた人には「年貢の納め時」とか「引導を渡す」と言ったり、近年では「ツケが回って来た」とも言われ、人は「因果の法則」を通して、自己の行いの結果を齎される事により、自己の正しい生き方を学び知るのです。
人は学びで理解出来ないと辛苦の試練と体験と言う受難に逢い、過ちを積み重ねて教訓を学び気付き顧みますが気付かぬ者は何度でも、自己の意識・行いの結果が巡り来るものです。
人間そのものが自身の意識・思考力やその想念の強烈さに気付いたのなら、誰もが自己の意識・想念の在り方に責任を持ち、注意深くなります。
それは正しい考えこそが正しい想いと正しい知恵と正しい判断が湧くようになり、そして正しい選択から正しい言葉遣いと行動も出来るからです。
何れにしても「自由意志」の使用・振る舞いには、当然に「自己責任・因果律」が付いて回る訳です。
自己の意思と言動は、良きことも悪しきことも「因果の法則」(超巨大サイ情報網系)を通して、自らに跳ね返る(フィードバックする)ように宇宙的な法則として仕組まれています。
あなたの一瞬一刻の心の働きや言動が、あなたの性格や容姿とか一生の運命や、境遇や幸福度を決定していると言えます。
つまり人間の自由意志と自由判断と言動の自由という権利は、善い方向にも悪い方向にも同じ様に働かせることが可能であり、「諸刃の剣」でもあることを再認識しなければならないでしょう。
あらゆる魂たちへのその無限の摂理と愛から、創造主はある方法をつくり、それによって魂たちがその自由意志の選択でバランスを失っても、それを取り戻せるようにしました。その方法がカルマ・因縁・因果応報・業として知られるものです。
集合的な経験によって集合魂のバランスが崩れた時に、将来に転生する魂はその欠陥を補ったり弱点を強化するための機会としてカルマ・業があります。バランスを達成し、進化の道を前進できる訳です。
それには、周囲の環境と境遇で何人かが彼らの経験のバランスのために役割を演じ、合意の上で当事者たちと関連する他の人たちが、バランスを成就するのに必要な事象を経験する機会を、その人たちが与えてくれているのです。
偶然はありません。必然的な出来事が起きるのです。
参加者が霊的に合意して演じる役割が何であれ魂の意識へのメッセージとして、その人の合意事項に於ける重要な言動メッセージを無視したり拒否することは、合意した役割から多少とも、あるいは大きく外れることになります。
今まで闇の側面(暗黒面)を体験することも二元性の学習・試練であり、やがて本当の自分を見出して立ち上がり光に復帰(南無阿弥陀仏)する時期が来ます。
自己保身や自己保存のため本能に訴えて、安易に平気で他者に犠牲を払わせてまで自分や家族、或いは自分の属するグループ・組織などの利益や生存のみを計ることは、心の法則(意識・言動の創化力=精神科学=因果律=カルマ)という作用もあり、却って自分たちの生存を害することになり、いずれ滅びの道に至るのであり、深く考えて理解し意識・言動を慎む必要があります。
釈尊は「一切の苦しみは無明から起こる」と説かれましが、「無明」とは人生を正しく生きる術、つまり知る智恵(真理、心の法則とか自然の法則である摂理と秩序)を持たないことを言うのであり、現代語では「無知」とも言い端的に言えば、人生観と生き方に対して「阿呆」だとも言えます。
人生には、真理(倫理)に基づいた生き方や人生観を養い、確りした正しい心の指針・羅針盤を持つことが必須となります。
根本的には常に誠の真理を念頭や心の底に置いて、考えて行動するという志を持つと共に自分の心のレーダーを磨かなければ、貴方の大切なバラ色の人生である未来の道は開けないものです。
此の世界は仏典にある「唯心所現」であり、人間の意識・五感の対象として創られた物・世界であり、本来は無と言うか実体の無い存在なのであり、現象(物質)界は意識・五感に因る念(想い)の作用が、集積して行くに従って生じる投影された映像なのです。
皆さんが自らの目を始め五感で認識している世界は、幻影・幻想が現実・実体なのではなく幻影・幻想を創りだした意識・想念が実在しているだけです。「皆さんが所有している力の源は皆さんの精神・意識の中に存在しています」。
現象界の人生(環境、境遇)は心の影であり、カルマ・因果が流転する世界でありますから、自らが意識を高めて霊性のレベルを向上すれば、世の中で何が起こって来ようとも波長が合わずに自らへは悪影響が及ばなくなり、静かで知的な観察者になることも可能です。
皆さん、意識・感情の在り方の重要さと方向性に気付いて心(魂)の眼を覚まして下さい。
堪え難い災禍とか前に立ちはだかる難儀な出来事など、現象的な様々の状況に心を引っ掛からせて悪しき状態を心に思い描いて、知らず知らずの内に実在だと思って恐怖して、それに不安や恐怖を集中していますと、心が描いた通りに形が現われるという「唯心所現」とか「創化の法則」に従って、状況が一層に増悪するものです。
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