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ねこもすなるぶろぐ

ねこもすなるぶろぐといふものを、ひともしてみむとてするなり。

オレは規制品じゃない?

2005-08-25 23:24:44 | books & arts
『不良品』 という本を図書館で借りてみた。
俳優・宇梶剛士氏が青春を綴った自伝。
見かけも濃いけど、ホントに濃いんだね、このひと。熱いっていうか。
サブ・タイトルの「オレは既製品じゃない!」というより、「オレは規制品じゃない!」って感じ。読み物としては、もう少し掘りさげてほしい箇所が多いなぁ。
といっても、対象読者をどの辺においてるのか、イマイチ不明。

『聞き書 ふるさとの家庭料理』

2005-06-19 17:54:55 | books & arts
「聞き書 ふるさとの家庭料理」シリーズ

「  このシリーズ は、全国350余地点で、大正末から昭和初期に家庭の”おさんどん”を担った方々から聞き書きし、その料理を再現していただいたものです。それらの食べものを、すし、もち、鍋ものといった料理別と、朝ごはん、お弁当、正月料理といったテーマ別に編成しました。これによって日本列島に伝承されてきたふるさとの味を通覧することができます。」:「はしがき」より抜粋

出版ダイジェスト.net でも紹介されていますが、面白いです、このシリーズ。第18巻 『日本の朝ごはん』 なども、味わい深い民俗資料だと思います。

『リトル・ダンサー』

2005-06-18 03:02:16 | books & arts
『リトル・ダンサー』

知り合いの某助教授が「傑作だ」と評価されているので、観てみました。

家族愛のドラマだと思えば、大まかな筋立てはいい。人物の描写もまあいいでしょう。
やもめで炭坑夫の父親が懸命に二人の子供を育て、父親の範疇で成長した兄息子と、父親自身の理想とは違いながらも夢を叶えて立身出世した弟息子の艶姿を見守る。嬉しく誇らしく、そして悲しき父親かな。

けど、ダンス。あれはないよ。主人公ビリーのダンスの見せ場が、タップというかストリート・ダンスというか。バレエつまりダンス・クラシック(の基礎)をミズ・ウィルキンソンに習ったはずなのに、なんでいきなりタップだ? いつどこで練習したんだ? 亡き母親が好きだったという フレッド・アステア のビデオ(?)を観て覚えたとかいうワケ(なら、ミズとの特訓シーンは不要では)? しかも、クラシックの姿勢、背中と首がキレイじゃない上、タップの方が明らかに巧い。

それから、やたらと「バレエを好きだからってオカマじゃない」って繰り返すんだが、アダム・クーパー 扮する成長した主人公の晴れ舞台が、マシュー・ボーン『白鳥の湖』 の「白鳥」。そりゃ、説得力ないって。

もう1点、素朴な疑問。学校帰りに通りでビリーがデビーと別れたあと、デビーの前をクルマが走り去ると、デビーが消えてるんだけど? テレポーテーションですか?



くりかえされるあやまち

2005-06-15 19:57:22 | books & arts
知人がしきりに薦めるので、『ダ・ヴィンチ・コード』 を図書館で予約したら、200人待ちだと言われました。複数部が用意されているものの、3カ月待ちだそうです。仕方ないので英語版 も頼んだら、割とすぐに届きました。
届いたのはいいが、・・思ったより厚かった。しかもハードカバー。移動中に読むのも持つのも一苦労。

そういえば、やっぱり邦訳版が重くて大きくて高いので、北沢 の店先にあった ペーパーバック を買って苦労した 『薔薇の名前』、邦訳版まだ文庫になってないんですね。そこはかとなく待ってるんですが。



ホテル違い

2005-06-11 23:22:29 | books & arts
裏寂れた北方の街(ってウラジオストックだけど)が舞台で韓国語なのは 『ホテルビーナス』

ひなびた南の島(沖縄本島だそうだが)で「おばぁ」が出てくるのは 『ホテル・ハイビスカス』

というわけで、DVDを TSUTAYA で借りて観ました。
どちらもお伽噺的で、後からじんわり感想が込みあげてくるタイプの作品に思えますが、『ホテル・ハイビスカス』 は、ゴメン、なんか南方系パワーに圧倒されて、かえって疲れた。いや、すごかった。見終わってからビタミン剤飲みました。ついでに 木に吊されて供養 は遠慮したいです。

どうせ生まれも育ちも都会の真っ只中で生命力希薄だよ
流れ流れて行きつく先といったら、最果ての北の街だろうよ。←演歌か?