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ねこもすなるぶろぐ

ねこもすなるぶろぐといふものを、ひともしてみむとてするなり。

「三井家伝来の能装束展」

2005-10-15 11:16:53 | books & arts
日本橋三越 で開催中の 三井記念美術館 開館記念 「三井家伝来の能装束展」 を観てきました。

19世紀以降(ほとんど明治時代以後)の衣装で、保存状態はよく、デパートの催事展示会にしては見応えがありました。カタログ(図録)の写真は記憶を甦らせるメモ程度の役にしかたたないことを実感させられます。撮影や印刷の技術的問題という意味ではありません。質量感はもちろん、襟を止める糸で開いた穴とか綻び具合とかも判って、ホンモノの迫力は自分の眼で見ることで味わえると実感しました。
曲に沿って装束を展示しているのも好感が持てます。美術や服飾等の専門家はともかく、一般的には、『羽衣』『山姥』『道成寺』『鉢の木』といった曲(作品)を通して能に触れ、舞台上で役者が着ている衣装として能装束を認識するでしょう。



明日、16日(日)17:30まで入場可能です。
まあ、いずれまたそのうち、三井記念美術館 で似たような展示会を企画しそうな気もします。

能装束については、日本芸術文化振興会の「能楽への誘い」に、「能装束」のページがあります。唐織(からおり)、摺箔(すりはく)といったふりがなもあって基本的なことは押さえられます。
ところで、主な単語の英訳はついているのに、本文の英訳が見当たらないのはなぜでしょう?

『ソウル・フード』

2005-09-14 23:20:53 | books & arts
Soul Food”(1997)

現代ブラック・アメリカンの家族の肖像。
ストーリーとしてはキレイに纏まっているので、家族で観てもいいかも。精神的に疲れているときもOKな癒し系。
ここに描かれているのは、たぶん中流階級の家族なんでしょう。身近にブラック・アメリカンの知人や友人がいないので、よくわからんのだけど。映画や小説やマスコミに登場するイメージからすると、すごく「ふつう」っぽい。「いわゆる一般のひとびとっていうのはこんな感じなのかな?」と、ある意味意外で、また、納得できるような気がしました。

ヴィヴィカ・A・フォックス が観てみたくて、借りました。彼女は、“KINGDOM COME”(2001)と似たような役どころですが、一家の中で「ママ」を引き継いでいく次女役として、こちらの方が大きいでしょう。話題の ヴァネッサ・ウィリアムズ は、長女で oreo なキャリア弁護士役。なんとなく ジェーン・フォンダ を思い出しました。
ところで、タイトルの「ソウル・フード」、つまり画面に映し出されるアメリカ南部料理(正確には、南部のプランテーション時代の黒人たちに端を発する伝統的料理)は、どっちかっていうと、“Fried Green Tomatoes”(1991)のが美味そうだったぞ。

第一印象

2005-09-10 00:50:18 | books & arts
パトリック・スウェイジ を最初に観たのが 『3人のエンジェル』(1996)の年季の入ったドラッグ・クイーン役。
デミ・ムーア は、『G.I.ジェーン』(1997)の女を捨てて男と同等の兵士になろうとする海軍将校役。
ウーピー・ゴールドバーグ は、『コリーナ コリーナ』(1994)のタイトル・ロール。

で、『ゴースト ニューヨークの幻』(1990)を観た。・・コメディだった。

『ボーイズ・オン・ザ・サイド』

2005-09-02 22:45:11 | books & arts
Boys on the Side”(1995)

このところ疲れがとれないので、ウーピー・ゴールドバーグ を観ようと借りてきたもの。
ウーピーはやっぱりウーピーでしたが、相手役(だろうな、この場合)の白人女性(合衆国的な表現だな)の、横顔の鼻からアゴにかけてのライン&鼻にかかったようなクセのある発音、どっかで観たなぁ‥と思ったら、『フライド・グリーン・トマト』の メアリー=ルイーズ・パーカー だったんですね。そういえば、あの映画でも彼女は、同性の友だちの影響で旧い道徳から解放されるけど難病で死んでしまうという似たような役を演ってました。そう上手い女優と思いませんが、死に至るやつれ様は迫真の演技かも。今度、“The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford ” で ブラッド・ピットと共演 するそうです。

見終わって印象に残ってるシーンは、ジェイン(ウーピー)がバースデイ・ケーキのロウソクの火を吹き消すとき、ロビン(パーカー)が彼女の髪を後ろにかきあげてあげる場面。女性同士ならではの仕草じゃないかな、と。この映画のテーマがさりげなく表現されているように感じます。これは、サントラ盤CD のジャケットにも使われてますね。

『カモン・ヘブン!』

2005-08-28 00:31:26 | books & arts
KINGDOM COME”(2001)

ブラック・アメリカン版 『お葬式』(1984)。その観点ではけっこう面白い。
ルシール(ヴィヴィカ・A・フォックス)なんて、まさに「長男の嫁」って感じ。

ただ、なんで ウーピー? なにも彼女じゃなくてもレイネル・スローカムを演じられるような気がするが。ストーリー上は、長男レイ(LL・クール・J)の方が主人公だろうし。もしや、無言の演技が上手いからか・・? セリフなくても、存在感はあるしな。