久しぶりに「ブラタモリ」が放送された。2日(土曜日)から3夜連続での放送だ。
初日、タモリ氏も以前と同じように元気で面白く、年齢を感じさせなかった。番組自体も、奇をてらう演出がなく、落ち着いた楽しい番組になっていて、とてもよかった。
残念なこともあった。ナレーターが草彅氏からあいみょん氏に変わっていた。ずっとタモリ氏と草彅氏の二人三脚で続けてきたのだから、今回も同じメンバーにしてほしかった。番組の味というか個性が途切れ、別の番組のような感じもした。
それからもう一つ、テーマ曲が小沢健二氏の曲に変わったことである。他曲のパクリなのか真似なのか裁判などで決着がついておらず、この2人はそれを公言し世間の賛否も分かれている無二の歌手である。この「メダロット2」コンビが、国民的な番組である「ブラタモリ」で合体したことに、私は驚きと失望を覚えた。多くの人が思い出したくない過去だったのに、嫌なことが一気に思い出された。どちらか1人の出演ならまだわかるが、2人セットでの番組採用はないだろう。
タモリ倶楽部であいみょん氏がタモリ氏に近づき、あいみょん氏は小沢氏を手本としていることを考えると、彼女がNHKに忖度させた可能性も否定できない。
いずれにせよ、この抱き合わせは全国放送の人気番組では見たくなかった。多くの視聴者は、あの曲の真相をもう忘れたいだろうし、触れてほしくないと思っているだろう。