まねき猫舎

和して同せず 同して和せず

“子曰く 君子は和して同せず 小人は同して和せず”

論語の有名な言葉ですね。
『和』とは辛・酸・甘・塩・苦をまじえて調和すること。
『同』とは一味だけが集まること。
和には個性の主張があるが、同には主体性がないということ。

この『和』を日本で説いたのが聖徳太子です。
彼が建立した法隆寺五重塔にもこの『和』の精神が取り入れられています。
過去大きな地震に10回近く遭っているにも関わらず、倒壊したりすることは一度もなかった法隆寺。
一本も釘を使わず耐震構造でもなく、ただ木材同士を組み合わせただけなのに…。

塔内にあるのは大きな一本の柱のみ。
しかもこの柱とつながっているのは頂部のみ。
他の階層は、やじろべえのような働きをして、揺れが起きた時はそれぞれ違った方向に動き全体の振動を最小限にするのだとか。

このしなやかな動きが『和』の意味するところ。


つまり、『和』とは芯があり自分一人でもシッカリ立てる人達の集まり、『同』とは群れて吠えていないと自分の立ち位置を確認できない人達の集まり。

さて、自分はどっちだろう?
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