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(株)千葉工務店 公式ブログ

「北九州の家」の暮らし創り1

2011-12-12 13:43:50 | 北九州の家
自然や気候風土を活かす「家が喜ぶ家」

兼好法師は徒然草の第55段に次のように語っています。

 家の作りようは夏をむねとすべし
(家の作り方は夏に主きを置くべきである)

 冬はいかなる所にも住まる
(冬はどんな所でも住むことができる)

 暑き比わろき住居は堪えがたき事なり
(暑い頃に悪い住まいは耐え難いものがある)

日本人は昔から夏の高温多湿という日本の気候に合わせて
風通しの良い開かれた家をつくってきました。
日本人はそれによって四季を感じ、
木・土・紙といった素材なども上手に使って
自然とともに生きてきたんですね。

科学進歩を果たした現代では、
便利便利と化学物質を多用し、
快適快適と魔法瓶のようにし、
安全のためにせっせと換気する、
そんな家が増えてきているようです。

その結果、気温や湿度は快適になった一方、
住まいは自然から切り離され、
科学的数値でははかることのできない
日本人としての自然を敬い、愛する心は置き去りにされ、
人が自然の一部であることも意識できなくなっています。

またいくら換気をしても、
大本である化学物質を排除していないために、
シックハウス症候群やアレルギーの
危険に晒されている家も少なくありません。

私たちは日本人が古来から大切にしていた
住まいと自然のつながりを取り戻し、
自然と家が調和した「家が喜ぶような家」を
創りたいと考えています。

土間や格子、庇などを用い、太陽光や風をといった
自然の循環を活かした住まいとします。
また漆喰や珪藻土、無垢材といった自然素材を使い、
化学物質もできるだけ排除させます。
そして家が自然と一体となり、
その土地で永く歩んでいくことを目指します。

このような「家が喜ぶこと」は結果として、
人にとって安心で安全、
永く居心地がいい家になります。
それは住まう人にとってもちろん嬉しいことでしょう。

「北九州の家」が目指す、
自然と調和した「家が喜ぶ家」は、
「人が喜ぶ家」でもあり、
人と自然が調和することを考えた家でもあります。

自然・家・人、すべてはつながっていること
これがキーワードです。
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