祖母
「すずちゃんの子供はきっと可愛いわね。ひ孫の顔を見るためにも、長生きしなくきゃ」
十代に差し掛かった頃から、私は自分が恋愛感情を抱く相手が同性であることを自覚し始めていた。
そのことを遠回しに伝えても、祖母は取り乱したり眉をひそめたりせず、
「思春期だからよ。大丈夫。必ず治るから、心配しなくてもいいからね」と
《あなたが気づかなかった花》
トランスジェンダー
今は昔よりは 少しずつ認知され始めているのかも知れないけれど、まだまだ解放されていない問題だと思う。
ジェンダーの人たちをサポートするコミュニティに参加した事がある。
そこで 語られた事は
当人にとっての苦しみは大きく なかなか理解してもらえない現実があるのだと。
そして子供がそうであった場合、親が その事を受け入れられず拒絶するケースが多いらしい。
親にこそ受け入れてほしいのに、否定されたら子供は、全拒否されてしまう。
子どもは、どう希望を持って生きていったら良いのかという深刻な悩みが少なくないのだと。
親が当然と思う子供の人生のあり方が ひっくり返されるわけだから、当然困惑するのかも知れない。
うちの娘も性自認がない。
男の性も女の性もないという意識らしいけれど、私はその意識を完全に理解する事は出来ない。
だって、私は女の性を自覚しているから。
分からないながらも、まぁ、そうなんだろうなと、ゆるく受け止めている。
【あなたはあなたのままでいい 。あなたがあなた自身であることだけで良い。】
これが、私たち二人の答えである。
そう伝えたら、安心して女の子のスタイルを楽しんだりしている。
みていると、ほんとに楽しそう。
カミングアウトはとても恐怖だったらしい。
ショックを受けるだろうと身構えていただけに、「ふぅーん、そっか〜」しか、感想としては、これだけだったので、拍子抜けしたらしい。
そもそも、ジェンダーとかいう言葉も馴染みなかったので、無知すぎて反応出来なかったのも大きいが。。
とにかくこういう問題は 水面下で 悩み深き問題だと思う。