#手記 新着一覧
40.戦士の肖像
9月2日。かくして僕はカリンと地元のカレッジに通うことになった。教頭のムーディ氏は日本のユニバーシティを卒業している僕の入学については手続きが不可能だとは言いながらも,所謂「聴講生」としての...
39.一筋の光
8月も下旬を迎えようとしている頃,その年の夏の暑さはテレビのニュースで「外出すると癌にな...
38.運命
ブランズウィックで飲み直そうと提案したのは僕だった。海辺にあるブランズウィックの方がや...
37.King&Queen
僕は小さめのボストンバッグを右肩に掛けて約束の場所へと急いだ。駅前のトラファルガースト...
36.告白
教会に到着したのは午後6時前だった。前席越しのフロントガラスの向こうにニコラス牧師とカリ...
35.名前
8月4日,日曜日,午後2時。僕は既にドーバーに向かうフェリーに乗っていた。往きの旅で見かけたイギリス人二人もブリュッセルから一緒だった。防弾ベストやヘルメット,泥や汗や血に塗れた...
34.小さなアジャ
僕は左膝を抱えて,トラックの荷抑えに持たれながら薄っすらと開いた瞼の向こうに広がる星空...
森友問題で自殺の赤木俊夫さん妻、大竹まことのラジオに生出演
森友問題で自殺の赤木俊夫さん妻、大竹まことのラジオに生出演森友学園をめぐる公文書改ざん...
33.天国への入り口
僕は夢を見なくなっていた。あの頃は現実が過酷になっていたせいか,唐突に睡魔に襲われ気づ...

32.出会い
「やぁ,お帰り,ソーヤン」ナイトさんが火を焚く手を止めて穏やかに話しかけると,奥さんも...
31.クリーム色のミニ
ジリリリリという古臭いベルの音で僕は現実に無理矢理呼び戻された。カリンが眠たそうにゆっ...