#手記 新着一覧
23.神様の気配
僕たちは翌朝早くに難民キャンプある国境付近まで移動することになった。それは東西に長いこの国の東端にあったから,前日に入れ替わりのグループが乗って来た草臥れたトラックに乗り込んで2時間程走ら...
22.器
7月中旬。僕たちは午前6時半発のフェリーに乗り込んだ。結局フェリーの上でも特に具体的な説...
21.カリン
その日を境にカリンと僕は一緒にいることが多くなった。それは,お互いの存在がとても心地よ...
20.サンドリンへの手紙
5月。円山さんの自宅からブランズウィックまでは5分ほどだった。6時を過ぎると店の外にまで...
19.「愛」の本質
ドーバーでフェリーを降りると僕たちは真っ直ぐに教会へ向かった。W.W.の仕事を完遂させるに...
18.決別
牧師が乗船の手続きをしている間,僕は待合室のベンチで7upをちびちびと飲みながら寛いでいた...

17.ブライトン
アジャ達を見送ってガトウィックから自分のフラットに戻って来たのは8時前だった。僕をフラ...
16.パリの風景
賑やかな話し声で僕は目を覚ました。サイドテーブルに置いてあった小さな時計に目をやると8...
15.後悔
午後7時頃,まだ日が高いブライトンに戻り予定通り学校の前まで来ると,イーゴがたった一人重...
14.天国と地獄
短い間だったけれど,25歳で最年長の円山さんを筆頭に,僕と同い年のイレイナ,1つ下のイーゴ,イ...
13.アジャ
4月。バブル景気は少しずつ後退し始めてはいたが,面接を受ければ就職先は簡単に確保できたの...