古今和歌集 0473
おとはやま おとにききつつ あふさかの せきのこなたに としをふるかな音羽山 音に聞きつつ 逢坂の 関のこなたに 年を経るかな在原元方 逢坂の関のこちら側にいて噂を聞くばかりで、実

古今和歌集 0467
のちまきの おくれておふる なへなれど あだにはならぬ たのみとぞきくのちまきの 遅れて生ふる 苗なれど あだにはならぬ たのみとぞ聞く...
古今和歌集 0457
かぢにあたる なみのしづくを はるなれば いかがさきちる はなとみざらむかぢにあたる 波の雫を 春なれば いかが咲き散る 花と見ざらむ...

古今和歌集 0449
うばたまの ゆめになにかは なぐさまむ うつつにだにも あかぬこころをうばたまの 夢になにかは なぐさまむ うつつにだにも あかぬ心を...

古今和歌集 0429
皆さま、あけましておめでとうございます。 一日一首の古今和歌集、今年も続けていきます。 どうぞよろしくお願いいたします。 ではさっそく今年最初の一首です。...
古今和歌集 0398
をしむらむ ひとのこころを しらぬまに あきのしぐれと みぞふりにける惜しむらむ 人の心を 知らぬまに 秋の時雨と 身ぞふりにける...

古今和歌集 0378
くもゐにも かよふこころの おくれねば わかるとひとに みゆばかりなり雲居にも かよふ心の おくれねば 別ると人に 見ゆばかりなり...
古今和歌集 0339
あらたまの としのをはりに なるごとに ゆきもわがみも ふりまさりつつあらたまの 年のをはりに なるごとに 雪もわが身も ふりまさりつつ在原元方...

古今和歌集 0330
ふゆながら そらよりはなの ちりくるは くものあなたは はるにやあるらむ冬ながら 空より花の 散りくるは 雲のあなたは 春にやあるらむ...

古今和歌集 0300
かむなびの やまをすぎゆく あきなれば たつたがはにぞ ぬさはたむくる神奈備の 山を過ぎゆく 秋なれば 竜田川にぞ ぬさはたむくる...
古今和歌集 0298
たつたひめ たむくるかみの あればこそ あきのこのはの ぬさとちるらめ竜田姫 たむくる神の あればこそ 秋の木の葉の ぬさと散るらめ...