古今和歌集 1027
あしひきの やまだのそほつ おのれさへ われをほしてふ うれはしきことあしひきの 山田のそほつ おのれさへ われをほしてふ うれはしきこと よみ人知らず 山田
古今和歌集 1026
みみなしの やまのくちなし えてしかな おもひのいろの したぞめにせむ耳なしの 山のくちなし 得てしかな 思ひの色の 下染めにせむ...
古今和歌集 1025
ありぬやと こころみがてら あひみねば たはぶれにくき までぞこひしきありぬやと こころみがてら あひみねば たはぶれにくき までぞ恋ひしき...
古今和歌集 1024
こひしきが かたもかたこそ ありときけ たてれをれども なきここちかな恋しきが 方も方こそ ありと聞け 立てれ居れども なき心地かな...
古今和歌集 1023
まくらより あとよりこひの せめくれば せむかたなみぞ とこなかにをる枕より あとより恋の せめ来れば せむ方なみぞ 床中にをる...
古今和歌集 1022
いそのかみ ふりにしこひの かみさびて たたるにわれは いぞねかねつるいそのかみ 古りにし恋の 神さびて たたるにわれは 寝ぞ寝かねつる...
古今和歌集 1019
はなとみて をらむとすれば をみなへし うたたあるさまの なにこそありけれ花と見て 折らむとすれば 女郎花 うたたあるさまの 名にこそありけれ...
古今和歌集 1017
あきくれば のべにたはるる をみなへし いづれのひとか つまでみるべき秋来れば 野辺にたはるる 女郎花 いづれの人か 摘まで見るべき...
古今和歌集 1011
うめのはな みにこそきつれ うぐひすの ひとくひとくと いとひしもをる梅の花 見にこそ来つれ 鶯の ひとくひとくと いとひしもをる...
古今和歌集 1009
はつせがは ふるかはのへに ふたもとあるすぎとしをへて またもあひみむ ふたもとあるすぎ初瀬川 布留川の辺に 二本ある杉年をへて またもあひ見む 二本ある杉...
古今和歌集 1008
はるされば のべにまづさく みれどあかぬはなまひなしに ただなのるべき はなのななれや春されば 野辺にまづ咲く 見れどあかぬ花まひなしに ただ名告るべき 花の名なれや...