わたぼうし

ふうわりと

雪のかほりの

わたぼうし

わたしが消えて

あなたが灯る

未来

初めて出逢ったときは

どこか遠い国の

お伽噺を聴くようだった

こんなに永い月日を過ごして

今、肌にすうこしだけ近く

この曲のあたたかさを感じられる

ほんとうにこの身の内に

抱きしめられるのは

こんなにぼんやりな私だから

もしかしたら最期の瞬間かもしれないね

ほんとうのぬくもりを互いの肌に重ねて