何と心地の良い106分間だろう。響のようなキャラは精神のリハビリに最適である。いかに私たちは、妥協し、折り合いを付け、我慢することを強いらえれ、日々をやり過ごしているかを痛感させられる。現実からの“逃避”という映画の効用を久しぶりに思い出した。
あり得ない響というリトルモンスターの突飛な言動が、コミカルにもファンタジックにもならず、本来の理想の姿として爽快に感じるのは、平手友梨奈のどこか作り物めいたマンガ的容姿が醸す潔癖性と月川翔演出の「嘘」を嘘に見せない疑似リアルの絶妙なサジ加減のたまもの。
端的に言ってしまうと一滴の血も流れないこと。
(9月22日/TOHOシネマズ)
★★★★
あり得ない響というリトルモンスターの突飛な言動が、コミカルにもファンタジックにもならず、本来の理想の姿として爽快に感じるのは、平手友梨奈のどこか作り物めいたマンガ的容姿が醸す潔癖性と月川翔演出の「嘘」を嘘に見せない疑似リアルの絶妙なサジ加減のたまもの。
端的に言ってしまうと一滴の血も流れないこと。
(9月22日/TOHOシネマズ)
★★★★