ぽんしゅう座

優柔不断が理想の無主義主義。遊び相手は映画だけ

■ サマーフィルムにのって (2021)

2021年08月30日 | ■銀幕酔談・感想篇「今宵もほろ酔い」

話しの軸はラブコメvs.時代劇とタイムスリップ。季節はもちろん夏で、舞台は学園(分かる人には分かる校名は三隅)、サークル、隠れ家、合宿、ゴールは学園祭。おのおの“専攻”を持ったオタクがコメディ仕立てで絡み合い。ライバル→友情/同志、そして成長。って。

いくらなんでも欲張りすぎ。初監督・脚本の松本壮史&三浦直之コンビの抑えきれない“気概”は分からないでもありませんが、これを1時間40分に盛り込むのは至難。失礼ながら、まさに高校生が学園祭向けに作った、時間だけは「つぶせる」ちょっと良く出来たうちわウケ映画みたいです。結果、アクションの「カタチ」としてはカッコいいが、有り体に言うとよく意味の分からない、ラストのみが突出して印象に残るのでしょう。

余計なことかもしれませんが、同じ学園サークルものでも要素を削りに削って、ラストカットに主人公の心情を見事に集約してみせた秀作『のぼる小寺さん』(2020)と真逆の出来栄えなのです。

(8月26日/新宿シネマカリテ)

★★★


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