海老蔵がんばって

海老蔵の番組を見た
それまでの彼のイメージとは少し違った

名門に生まれた故の彼の苦悩、芸に対しての真剣なまなざし
なかなかいい男だと思った
父、團十郎とパリオペラ座での公演で激しく意見をかわす場面は
とても好感を持った
父としての威厳も感じたし
師匠としてのはっきりとした信念に基づいた言い分
またその厳しい意見にもけしてひるむことなく
自分の考えをはっきりと言う海老蔵の姿に少しほっとした

なぜほっとしたかは・・・たぶん自分も人の親であり
同じように子を持つ立場であるからだと思う
またその厳しい大人に食い下がってくる若い海老蔵の姿に
最近あまり見なくなった親子関係を見たからなのかもしれない
海老蔵は持って生まれた自分の境遇を恨み自分の存在をけしてしまいたい
と思った時期もあったようだが
オペラ座の公演に取り組む彼には
そんな苦悩の時期を乗り越えた
たくましい青年を感じた

番組の中で
父團十郎がまだ十代のうちに彼の父11代目を亡くし
今の海老蔵とはまた全く違う苦悩の時代を乗り越えて
今の團十郎があると言うことにも少しふれていた
若くして一人になった12代目ではあるが
ある意味現在は息子である海老蔵とこのようにして
仕事ができるというのは
うらやましい限りである

番組を見て、より歌舞伎が身近に感じられた
海老蔵よ
そして團十郎よ
これからもすばらしい芸に磨きをかけて
世界に羽ばたいてほしい