職人技‥

先日、テレビの撮影で新小岩に行った。
この時間 街を歩いている人々はほとんど老人である。
田舎から東京に職を求め、ここに移り住んだ人も多いと聞く。
ほとんどの住人は居住40年以上経っていて老人が多いのも頷ける。
かつてのどぶ川も綺麗に整備されて遊歩道になり、時折犬と散歩する人々と行き交う。
未だに下町の風情が残る町並みにホッとするが‥
この街も小子高齢化がひしひしと進んでいる。
時折立ち止まり遠くに眼をやる老人達、何を見つめ考えているのだろうか‥？

さて、今回の撮影は三代続く帽子職人畠○さん62歳。
工房は自宅と兼用して八坪と小さいが最近では腕を見込まれ
大手企業や官庁より受注依頼されて大忙しだ！
奥さんと二人で帽子製作に精を出しているがバブル期には娘さんも修業していたと言う。
受注するDesignも千差万別で畠○さん独自の発想でこなす。
ミシン裁きは流石！職人技で、型なしの洒落た鳥打ち帽など7,8分で仕上げてしまうから驚きだ。
この先、三代続いた帽子製作は継承者も無く「私で終わりかな‥」と
寂しそうに話す畠○さんの横顔が 印象的であった。