もう長いこと特別養護老人ホームに入居している実家の父は、来月で91歳になります。
その父が、骨折して手術することになった、と実家の弟から連絡が入りました。
父は、いまは自力では体位変換もすることが出来ず、一昨年面会した時は、話す言葉も聞き取りづらくなっていました。
去年はコロナで帰省できなかったので、今の状態は弟から聞くだけです。
で、不思議に思ったのは、寝たきり状態の父の骨折とは、どういうことなのか。
弟が聞いた施設の方の話によると、
痛がっているので、見てみると、うっ血があったので、とりあえず病院に連れて行って、念のためレントゲンを撮ったら、
「大腿骨転子部骨折」で、ぽっきり直線状に折れていたとのことで、手術をすることになったということでした。
その時に対応してくださった施設の方の言い方が、あいまいだったようで、弟も腑に落ちなかったようです。
なんで寝たきりなのに骨が折れるんだろうかと。
私もまずはネットで色々調べてみたのですが、圧迫骨折もいつの間にか骨折も、どうも背骨の骨折らしいとわかりました。
ということは、なんらかの力がかかって折れたのだろうか。
専門家への相談のサイトに、たまにお世話になっているので、そこで質問してみると、
寝たきりで関節が拘縮(こうしゅく・固まってしまう事)したり、骨粗鬆症になったりして、体位変換の時やおむつ替えの時に、骨が折れることはたまにあるが、
ただ寝ているだけで折れることは、まずない、ということでした。
また、介護士をしていた息子のお嫁さんにも、相談しました。
つまり、折れるという、なんらかの力がかかったり、きっかけがあったのなら、そのあたりの経緯を聞きたいと、直接施設に電話させてもらいました。
昨今、施設での虐待等も増えています。
その施設は、祖母もお世話になっていて、私も信頼していますが、万が一ということも頭をよぎりました。
なので、その不安を払しょくする意味でも、折れるきっかけがあったとしたら、そのあたりを聞きたかったのです。
弟の話はいわゆるまた聞き。どうしても私情が絡みます。
私は良くも悪くも、大切なことは、直接見たこと、聞いたことしか信用しないように心がけていますので。
担当の方によると、病院の説明では、体位変換やおむつ替えなどのとき、徐々に負荷がかかって折れた、というような話だったそうです。
以前母が倒れたのを起こそうとして、あまりの重さに全く歯が立たなかった時、私には介護の仕事はできないな、と思いました。
それもありますが、介護のお仕事が大変なことは、察するにあまりあります。
高齢者の方たちの性格の変化など、精神的にも相当負担がかかるでしょう。
しかしながら、現実には、介護士の方にも、色んな性格や、考え方の方もおられます。
無理難題なクレームをいうつもりは毛頭ないのですが、真実を知りたいのは、家族として当然のことです。
電話をかける前に、かなり迷いましたが、とにかく冷静に、を心掛けてお話しさせていただきました。
病院に付き添ってくださった介護士さんが、落ち着いて回答してくださいました。
先ほど書いた内容ではありましたが、実際に付き添っていただいた方でしたので、もう少し現実的な話も聞けました。
施設内での骨折などは、報告書を出すそうなので、そのあたりは弟に確認してもらおうと思います。
そして、なにより、当事者の父が回復したら、可能な限り状況を聞いてもらうつもりです。
手術は無事に終わりました。
因みに、この電話の会話は録音しました。
後で自分の声を聴いて、変な声だし、早口だな、と思いました(苦笑)
ただ先方が、介護施設でもあり、時間帯も気にし、相手が忙しいとか、お休み中か、などと忖度したので、早口になったことも確かです。
これは、良くも悪くも私の癖です。
そういう気遣いは大事なんでしょうが、忖度しすぎるのも、時と場合ですね。
これは余談ですが、3回電話を回され、その都度同じことを言わないといけなかったのには、ちょっと。
そのまま回されると、押し付けあってる印象も受けますし、待っている方は、いい気分ではないですよね。
社員教育の基本で、大昔学んだ気がします。
コロナでなかったら、すぐにでも飛んでいきたいところです。
その施設には、去年から母もお世話になっており、ご挨拶もさせていただきたい。
面会はガラス越しだそうですが、来月は父の誕生日も来ますし、顔をみたいです。
最期まで自力で日常生活が送れること。
それが何よりとつくづく思います。
人としての尊厳という事も考えます。
最後になりますが、医療関係者の方、介護施設の皆様に改めて感謝です。
命を守るお仕事、心から敬意を表します。
今日もつつがなく過ぎますように
感謝をこめて
つる姫

これは前の写真ですが、今年もレモンの花が咲き始めました。
ほぼ、蝶のための木ですが、たまににひとつふたつ実がなります。
今年はどうだろう。