☆つる姫の星のかけ橋☆

#189 プライド

まずは、碧星の旅人改め、つる姫の星のかけ橋スタート初日にやらかしたミスのお詫びと訂正。
満月は一昨日ではなく昨日だったようで、大変失礼をいたしました。
昨夜、真っ白で真ん丸なお月様が、間違えなさんなよ、と笑っておられました。
皆様お月様、ごめんなさい。

少し前の話になります。
早朝の公園で、杖を突いてお散歩をしているおばあちゃまとすれ違いました。
わんこ好きの方のようで、こたろうに微笑みかけてくださったので、少し立ち話をしました。

なんでも以前、土佐犬と何かのミックス犬を飼っていたそうです。
家族が、ちゃんと面倒見るから、と散々約束して飼ったにもかかわらず、途中で誰も面倒を見なくなり、おばあちゃまがお世話をしたそう。
品のよい言葉遣いでしたが、端々に不満がにじみだしていて、おばあちゃまのよりどころはそのわんこだけだったのかなって、勝手に斟酌しました。
お別れする時、手を挙げて笑顔でバイバイと元気に挨拶してくださいました。

同じ日、庭の草むしりをしていたら、朝散歩で公園で出会った先ほどのおばあちゃまが、家の前の路地を歩いてこられました。
人恋しいのか、作業中の私に話しかけてこられました。
立ち話の途中で、「朝公園でわんこと一緒にお会いしましたよね」というと、
「ああ~そうでしたか、ダメね、すぐに忘れちゃうんですよ」とおばあちゃま。
そこから話が広がって、なぜか戦時中の疎開先の話になりました。
都内の高級住宅街の一つでもある場所のご出身で、たぶんお家柄もよかったのでしょうか、伝手でとても素晴らしい疎開先を用意してもらったそう。
疎開中、一度も戦闘機は飛んでこなかったそうです。

このおばあちゃまは、お嬢様。
何不自由なく育ち、当時の女学校みたいなところに通い、その後エリートさんに嫁ぎ、お子さんにも孫にも恵まれて、順風満帆な人生を生きてこられたのだろうと、勝手に想像しました。
家族がわんこの世話をしなかった、という話を聞いていなければ、このおばあちゃまの心の隙間を思う事はなかったでしょう。

話の内容から感じられる、プライドのようなもの。
それは、話の展開によれば、行き過ぎて自慢話のように聞こえるものかもしれません。
でも、そのおばあちゃまは、自慢話スレスレで切り替える。
女性というのは、調子に乗って話しすぎる事がしばしばあるような気もしますが、この方にはそれがない。
育ちがよい、というのは本来そういうことかなあと、ふと感じました。

プライド。
自尊心は「自分の人格を大切にする心」自負心は「自分の才能や仕事に自信と誇りを持つ」ということ。
それが過ぎると思い上がりや自信過剰、うぬぼれになってしまう。
長い人生を生き、得たり失ったりする自分のプライド。
コンプレックスの裏返しが、プライドというものを捻じ曲げてしまうこともある。

何不自由なく育って、よい意味のプライドを持ち続けて生きていく人もいれば、そうでない人もいる。
貧しく育った人も然り。
保護者の育て方が基本ではありますが、本人の意識、努力や人との出会いが大きく左右するものだろうとも思います。

朝と同じように、笑顔で手をあげバイバイして去っていくおばあちゃまの後ろ姿を見て、プライド、という事を思った私でした。
今はちょっと寂しい(かもしれない)おばあちゃまのこれからの人生にエールを。

私のプライドは?
と胸に右手を当ててみたら、草むしりの途中の手で、Tシャツが汚れてしまった。
あらら、と、ホコリをはらう。
これが私のプライドか。

たたけばホコリが出る、なんて言葉もありますが、たたいても出ない私のプライド。
これから作っていけばいい。
人生に遅すぎる事はない。

昨日は、一日中YouTubeを見たり聞いたりしていましたが、夕方テレビでバレーボールの試合を見ました。
え?筋を通せ?
あらら、あれってオリンピックの試合だったの?全然知らなかった~。
東洋の魔女にあこがれてバレー部に入った私ですので、オリンピックはみないけどバレーボールはみます。
因みに、頑張っても頑張っても一生補欠でした。



*写真はつる姫 

感謝をこめて
つる姫

私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

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