夥しい数の人間がいた
だれが破壊する者で 誰が創造する者か
だれが破壊する者で 誰が創造する者か
誰が敵で 誰が味方か
全く わからない
全く わからない
そのうち 何人かの人たちが
ぽっかり開いた 暗黒の穴の中に入って行った
その入口を
誰かが うすっぺらい板のようなもので 塞いで行った
あれは どこに通じる穴だったのだろう
そのときに しっかりと塞いでおくべきだったのかも知れない
回りに視線を戻すと 広い場所に多くの人が集まっていた
その集団の中に
私は 勇気をふるって入っていった
ふと 手元をみると
そのときに しっかりと塞いでおくべきだったのかも知れない
回りに視線を戻すと 広い場所に多くの人が集まっていた
その集団の中に
私は 勇気をふるって入っていった
ふと 手元をみると
いつの間にか ペンの形の起爆装置を握っていた
カチッ ・・・・・・
無意識に親指が動いて
小さな白い火花がみえた
すると 凄まじい爆音が聞こえ
真っ白い煙が立ち込めた
その煙は一瞬にして 消え去り
そのあたりにいた 大勢の人たちが 消滅してしまった
次の瞬間
近くで もう一回 カチッと 音がした
前より大きな爆発が起こり 今度は黒煙が上がった
呆然と立ちすくんで 煙が晴れるのを待った
先ほどの爆発で 消滅しなかった者たちが
跡形もなく 消えてしまった のを 見届けた瞬間
辺りは 真っ暗闇に包まれた
跡形もなく 消えてしまった のを 見届けた瞬間
辺りは 真っ暗闇に包まれた
昼なのか 夜なのかも分からない
ふと気づくと 隣にあの人がいた
ふと気づくと 隣にあの人がいた
目には見えないが 確かにあの人を感じる
ここには ふたりだけが 残されたのだろうか
ここには ふたりだけが 残されたのだろうか
あの人は そっと 私の手を取った
すると天から 一筋の光が 降りてきた
すると天から 一筋の光が 降りてきた

私は あの人の手を しっかりと握り
ふたりで その光の方を見あげた

私の頬には 一筋の涙がこぼれた
目覚める直前に見たゆめ つる姫
