同刻 富士山樹海
数人の7人間と1匹の犬が、樹海の中を掻き分けて歩いている。
当然樹海の中なので、あちらこちらに衣服や荷物が散乱し当然の様に白骨死体がある。
数人の集団も自殺志願者なのか?
いや、その服装、人数から見て自殺者とは思えない。
全員が黒いフードを被っている。
ましてや、犬なんぞ連れているから、奇妙にしか見えない。
「そういえば、何故、犬も連れてきたんだ?」
一人の男が不思議そうに聞いた。
「なんだ、お前知らないのか? 俺ら7人だろ。7は不吉な数字なんだよ。」
小柄な男が答えた。
「え?7が不吉な数字? ラッキーセブンじゃないのか?」
「あなた、ほんとバカね。少し歴史とか勉強しなさい。」
呆れた感じで一人の女が答えた。
「古来日本では、山に狩に行くときは、かならず8人で狩に行ったんだ。人数が足りない場合は犬を連れて行き8人としたんだ。」
小柄な男がそう答えた。
「へぇ~、そうなんだ。」
感心しながら、また何か考え込んでいる。
「ラッキーセブン・・・・。ふん、アメリカかぶれの日本人ごときが。」
大柄な男が不機嫌そうに答える。
ふと、先頭を行く男が急に足を止める。
「・・・GPSが機能しなくなった・・・。」
手にGPS端末を持ちながら、樹海を進んでいたようだ。
「我々の居る位置が特定出来ない。」
端末をあれこれ、いじりながら困惑している・・・・。
「ここから先は、私が先頭を行こう。」
今度は別の男が先頭になり先へ進む。
手には古びた本を持っているようだ。本をめくりながらどんどん奥へ進んでいく。
「ちょっと、迷わないわよね? 途中にいっぱいあった白骨みたいには、なりたくないわよ。」
さっきとは別の女が先頭を行く男へ聞いている。
「心配ない。この古文書には行き先への道筋が書かれてる。目的地まで着けば帰りは楽だ。
GPSはただの気休めだ。
それに、こっから先はもうすぐだ。」
そう言って先頭を行く男は、迷わずどんどん樹海の奥へ進んで行く。
それから2時間ほど奥へ進むと、大きな木があり根元に石碑があった。
先頭の男は、懐から石版を取り出した。
「これを、この石碑にハメれば・・・・。」
ごどっ!と音がし、ずごごごごごご
石碑が沈んでいく。
すると、木の根元が崩れ落ち階段が現れた。
「おおっ、すげぇ~。」
「おい、ダジル。感心してないで、行くぞ。
こっからが大変なんだからな。全員、準備しろよ。」
「へいへい。」
ダジルと呼ばれた男はしぶしぶ、なにやら準備を始めた。
一行は懐中電灯を持ち、護身用のナイフやらボウガンを準備し始める。
先頭の男は大きなリュックを下ろし、中から二本の小太刀を取り出した。
「ちょっと、秀一、あんたそんな物騒なモンどっから持ってきたの?」
「フッ さあな。」
秀一と呼ばれた男は、かまわず準備を進める。
全員の準備が揃った所で、ライトを照らしながらジメジメした洞窟の奥へと入っていく。
つづく
数人の7人間と1匹の犬が、樹海の中を掻き分けて歩いている。
当然樹海の中なので、あちらこちらに衣服や荷物が散乱し当然の様に白骨死体がある。
数人の集団も自殺志願者なのか?
いや、その服装、人数から見て自殺者とは思えない。
全員が黒いフードを被っている。
ましてや、犬なんぞ連れているから、奇妙にしか見えない。
「そういえば、何故、犬も連れてきたんだ?」
一人の男が不思議そうに聞いた。
「なんだ、お前知らないのか? 俺ら7人だろ。7は不吉な数字なんだよ。」
小柄な男が答えた。
「え?7が不吉な数字? ラッキーセブンじゃないのか?」
「あなた、ほんとバカね。少し歴史とか勉強しなさい。」
呆れた感じで一人の女が答えた。
「古来日本では、山に狩に行くときは、かならず8人で狩に行ったんだ。人数が足りない場合は犬を連れて行き8人としたんだ。」
小柄な男がそう答えた。
「へぇ~、そうなんだ。」
感心しながら、また何か考え込んでいる。
「ラッキーセブン・・・・。ふん、アメリカかぶれの日本人ごときが。」
大柄な男が不機嫌そうに答える。
ふと、先頭を行く男が急に足を止める。
「・・・GPSが機能しなくなった・・・。」
手にGPS端末を持ちながら、樹海を進んでいたようだ。
「我々の居る位置が特定出来ない。」
端末をあれこれ、いじりながら困惑している・・・・。
「ここから先は、私が先頭を行こう。」
今度は別の男が先頭になり先へ進む。
手には古びた本を持っているようだ。本をめくりながらどんどん奥へ進んでいく。
「ちょっと、迷わないわよね? 途中にいっぱいあった白骨みたいには、なりたくないわよ。」
さっきとは別の女が先頭を行く男へ聞いている。
「心配ない。この古文書には行き先への道筋が書かれてる。目的地まで着けば帰りは楽だ。
GPSはただの気休めだ。
それに、こっから先はもうすぐだ。」
そう言って先頭を行く男は、迷わずどんどん樹海の奥へ進んで行く。
それから2時間ほど奥へ進むと、大きな木があり根元に石碑があった。
先頭の男は、懐から石版を取り出した。
「これを、この石碑にハメれば・・・・。」
ごどっ!と音がし、ずごごごごごご
石碑が沈んでいく。
すると、木の根元が崩れ落ち階段が現れた。
「おおっ、すげぇ~。」
「おい、ダジル。感心してないで、行くぞ。
こっからが大変なんだからな。全員、準備しろよ。」
「へいへい。」
ダジルと呼ばれた男はしぶしぶ、なにやら準備を始めた。
一行は懐中電灯を持ち、護身用のナイフやらボウガンを準備し始める。
先頭の男は大きなリュックを下ろし、中から二本の小太刀を取り出した。
「ちょっと、秀一、あんたそんな物騒なモンどっから持ってきたの?」
「フッ さあな。」
秀一と呼ばれた男は、かまわず準備を進める。
全員の準備が揃った所で、ライトを照らしながらジメジメした洞窟の奥へと入っていく。
つづく
さすがオトナって感じw
基本はスレイヤーズになってしまうかもw