週末は?

かなたとあづきと嫁と俺。
9月中旬、1名加入予定。
そんな家族の、汗と涙の記録!
なの?!

記憶の中のデビューレース 2

2005-03-22 23:23:24 | かなたのモトクロス
で、いざスタート!
当然だけど、最後尾。まぁ、ゆっくりではありますが、本人は本人なりに一生懸命に走っているのが見ていてもよく分かる。
さて、サイティングで下りれなかった下りは?
おぉっ、普通に通過していった。やっぱ気持ちの持ちようだな。びびってたらダメだよ!
問題の蛸壺コーナーは?
ゴロン、ゴロン!あ、あぁ!!見事に転がり落ちていた。まるで絵に描いたような転がり落ち方。
でも、すぐに起こして最スタート!
そして次の周の蛸壺コーナー!躊躇することなく突っ込んでいったぁぁ~。
ゴロン、ゴロン!
もう、見ていて怖いくらいの気合と根性のみです。
止まってしまうとコース外に出されてリタイアなのは、サイティングで分かっているから必死なんだろうなぁ。
でも、急坂を転がり落ちる様は見ていて、かすり傷では済まないぞって。
本当にリタイアさせようかってくらいに怖かった。
ろくに練習もさせず、しかも走った事もないコースでレースに出させてしまった事を、
本当に後悔した。マーシャルの言う通り「無謀」だったなぁ。
で、やはり次の周も躊躇することなく突っ込んでいって、
ゴロン、ゴロン!このときにキルスイッチを壊してエンジンがストップ。
もう駄目だ!ここまでにしよう。
「バイクも壊れちゃったしリタイアしようよ」というと「僕、おしまいなの?ゴールしたい!」と涙目で訴える。いつもなら「うん、わかった」って素直に従うのに・・・。
「いや、リタイアしよう」、「いやだ、走りたい!直して!!」
今まで見た事の無いかなただった。
そこまで言うのなら、残り時間も少ないし気の済むまでやらせてあげよう。
その辺にあった小枝だか木片だかで、折れたスイッチをON側で無理やり固定して「ゆっくりでいいからな!行ってきな!」。
このレースは20分間だから、3周できました。
つまりこの後すぐに、無事にチェッカーを受けました。
ゴールしたかなたは、とてもうれしそうでしたねぇ。

「ゴールできた!!」という喜びと達成感は今でも憶えているのかなぁ?

チェッカーを受けたい一心で、怖いはずがない蛸壺コーナーを毎回転がりながら
一生懸命に走る姿を見て、俺は・・・。

はじめて見るかなたのひたむきさと、俺の軽率さ・・・。
ほろ苦く、でもちょっと誇らしい、
忘れられないデビュレースとなりました。