知覚反応雑記帳

クオリアが誘うままに

見えざる恐怖・パンデミックに覆われる人類

2020年02月29日 | 認識論、倫理学、美学

 

 

新型コロナウイルスによるパンデミックに端を発し、先行き不安と自己防衛本能の心理が働き、デマを鵜呑みにしてトイレットペーパーやテッシュペイパーを買い占める群集心理に恐ろしさを感じる。およそ半世紀前のオイルショックでトイレットペーパー騒動を思わせる事態に唖然とした。それにしても感染者が止まらない。ウイルスを持った症状のない保菌者が撒き散らしているこの現状は深刻である。咳や熱のある人は責任ある行動をしてもらいたい。一人一人の自覚がこのパンデミックを収束させるのです。1918年~1919年にかけてのスペインかぜが全世界で大流行し、死者5000万人から1億人という凄惨なパンデミックが頭をよぎる。世界社会構造を根底から破壊するウイルスの恐怖は、核や戦争破壊同様、人類への抑制困難な自然の猛威であり、人類の飽くなき欲望への警鐘でもある。フェイク・ニュースに踊らされることなく冷静に現実を直視しようではないか。人類の叡智が試されているのだ。見えないウィルスがもたらす不安とストレスから凛然と理性的判断でコロナウイルスに立ち向かおうではないか。正義なき政治家のパフォーマンス、天文学的高額な兵器を売り飛ばしながら世界を揺りうごかすトランプ大統領。この国も何兆円もの兵器を買い入れたが、今回の新型コロナ感染でパンデミックの安全保障に対する対策のずさんさが露呈された。この国の政治家たちはというより、古今東西、政治家というものの化けの皮が剥がれたようである。政治家に正義など所詮皆無なのであろうか。われわれ市民がこの世界を、生命の正義を持たなければならないと思います。欲望の資本主義の世界で、如何に未知なる脅威に、この生命を保証するものがあるのであろうか。見えないウイルスにAIも歯が立たないこの現状に、成り上がりの地球生命である人間への大自然の逆襲にも見える。この不果実な世界について、人間について真摯に考えさせられる恐怖のパンデミックである。「人間は最近の発明品だ」とM.フーコーが述べています。人間は近代において構築されて間もない。進化の過程としてのホモサピエンスなのです。野蛮と野生をリピートする地球生命体てある。

国民一人一人の自覚と責任感でコロナウイルス感染拡大を終息させよう!

 

 

   

 

 

 


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