menuet piano lessons   

名古屋/千種区・名東区のピアノ教室。
レッスン・ピアノ・音楽のことはもちろん、
日々感じたことを綴ります。

ミハイル・プレトニョフ ピアノリサイタル

2019-06-24 10:16:44 | 楽器
梅雨のつかの間の晴れが続く中、昨日はじめてプレトニョフを聴きました。

場所は芸文コンサートホールです。 日曜なので、マチネコンサート13時半の開演です。
客の入りは75%くらい? 結構入ってました。やや女性多し。
今回、ほんとうにふと思い立ち、「そうだ!まだチケットがあれば、聴いてみよう」くらいの気持ちで、
コンサートの4日前に買い求めたチケット。
残っていた席で選んだのは、オルガンの設置されている側。 
ミハイルさんをすぐ下に見下ろせてしまう席です。 くふふ、この席好きなんです。 
案外ピアニストと目が合ったりするんですね。

そして開演の鐘が鳴り、期待が膨らみます。

プログラムは...
前半はベートーベン
ロンド Op51-1 
ソナタ OP57「熱情」

後半はオールリスト
詩的で宗教的な調べより「葬送曲」に始まり、小品8曲(内容はけっし小品ではありませんが)
そして最後に再び「葬送行進曲」
ミハイルさんの今回のこだわりのテーマのようです。

さて、はじめのロンドは、
ふむふむ指慣らしか?
これは最初創作主題による32の変奏曲が当日変更されたものです。
たしかに、この変奏曲と熱情ではちょいと重すぎかもね、と納得もしました。
そして、次の「熱情」では、
正直このコンサート外したか...と思ってしまいました。
あれほど淡々とした、なおかつ脱力した「熱情」は今だ聴いたことがない。
これは一つの解釈なのか? はたまた体調でも悪いのか?
音色はきれいだし、ものすごく指は動くだけに、何とも不思議な感じでした。

この調子で後半知らない曲も数曲入っているリストに突入するとなると、
前面の聴衆の皆様方にわたくしの寝姿をさらすことになってしまう、と
心配しましたがーーー

後半のリストはとても良かったのです!
ミハイルさんは、今回はリストに焦点を当てていたのでした。
前半とは音も違う。なんというピアニッシモ、なんというパッセージ。
悪魔的テクニック(これ、わたし好きですね)
満足しました。

ピアノは彼が復活するきっかけとなったカワイピアノ、シゲルカワイEXです。
スタインウェイに比べて、全体に音も響きも控えめです。

いやはや、やはりこのクラス級のピアニストは違いますね。
アンコールは「愛の夢」 癒される方のリストで締めくくられました。
とても芸術的な「愛の夢」でした。


























コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« menuet通信 vol.48 | トップ | 酷暑の中で »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

楽器」カテゴリの最新記事