今日、BS日テレにて23:30より ニッポン列車異国紀行 2nd Life Train タイ編 第3話メークローン線の旅が再放送されます。
市場の中を走る列車は圧巻です。
来週からはいよいよミャンマー編が放送されます。
皆さま「ミャンマー」と聞いてどんなイメージでしょうか?
実は、僕は今回の渡航まで暗いイメージを持っていました。
第二次世界大戦、民族紛争、軍事政権、難民問題、そして日本人ジャーナリストの殉職。
僕はマレーシアに6年ほど住んでいたのですが、そこで見たり出会ったりしたミャンマー人も明るいイメージの人々ではなかったのでした。
正直、入国するまで不安を抱えながら旅に出ました。
しかし、今回の撮影を通して暗いイメージは先入観だけの一部のイメージに過ぎなかったことに気づかされました。
鉄道車内の撮影では、度々、珍しそうに撮影している僕に、食べ物や飲み物をおすそ分けしてくれる方々もいたり、ガイドブックには載っていない場所を親切に教えてくれたり
全日撮影に付き合って下さった鉄道省の方などは、普段、カバン持ちもいるぐらいエライ方なのに、積極的に我々の機材を一緒に運んでくれたり。。。我々日本人スタッフは、毎日、感謝でいっぱいでした。
もちろん、外国である以上、最低限の危険はあります。ですが、それはどの国でも同じです。
例えば、時間がちょっと空いたので繁華街を一人で歩いていると「お兄さん、いいところあるよ~。おもしろいところあるよ~。」とカタコトの日本語で話しかけてくる人もいました。当然、断りました。
ちなみに物乞いの人たちは、少なかったです。バガンの寺院などにはそれなりにいましたが、他ではあまり出会いませんでした。
あと、交通でもうひとつ注意点!ミャンマーは現在、車は右側通行です。日本と反対です。
どうしても癖で横断前や車から降りる際、右、左、右と見てしまうのですが、左から来るので気をつけてください。
信号のある場所で信号を無視した横断はやめましょう。これは罰金が取られます。実際、下記写真のところで取締で現地人が何人か捕まっていました。護送車に乗せられて警察署に連れて行かれます。
写真はスレー・パヤー付近。
2007年この付近で日本人ジャーナリストが亡くなられました。今は軍の姿は見られませんでした。
彼が不幸だったのは、単独行動だったからでしょうか。
その昔、戦場カメラマンの渡部陽一さんが「危険かどうかは現地コーディネーターの通りにする」というようなことをおっしゃっていました。
きっと、ご自身もわかっていながら突き動かす何かがあったのかも知れません。
ご冥福を祈るとともに、この国の平和が続くよう心より願います。
ビデオ部 くぼた