内田博騎手

それにしても内田博幸は凄いね。
私は地方競馬は詳しくないが、以前何回か大井に出かけた頃の南関東騎手リーディングは石崎、的場、張田、桑島あたりが常連だった。鈴木啓之もいたなあ。内田博の名前は知ってはいたが、どんな騎手だったのかは記憶に残っていない。

初めて彼に注目したのは、昨年の春の中山競馬でふとテレビに映ったレースだった。サンデーレーシングクラブのトールハンマーに騎乗した彼は、ハイペースの芝マイル戦を２番手で先行して直線で先頭に立った。途端に後続がどっと押し寄せて来て、馬はあっという間に馬群に呑まれたかに見えた。ああもう駄目だなあと思った瞬間に、彼はもの凄い勢いで手綱を扱きだした。扱くと言うより鬣を掴んで馬の首を押しているようにも見えた。一瞬馬群に消えかかったトールハンマーは、内田の手綱捌きに応えて中山の急坂を駆け上り、後続にクビほどの差をつけて１着でゴールインした。
たまたまネットで知り合った方の愛馬がトールハンマーだったのでこのレースを見たのだが、私は馬の強さ以上に内田の騎乗振りに強烈な印象を受けた。

愛馬には１回だけ騎乗している。今年１月の府中競馬、ダート１６００ｍの３歳未勝利戦でロジエールに騎乗した内田は、それまで先行したこともない愛馬の手綱をガンガン扱いて逃げに出た。おい、おい大丈夫かよ・・・と心配するこちらを他所に、４コーナーを先頭で回ったロジエールに後続が入れ代り立ち代り並びかけてきた。普通なら失速するであろう展開にも拘らず、内田に励まされたロジエールはそのまま府中の長い直線を逃げ切って嬉しい初勝利を上げたのである。

これには私のみならず、ロジエールのお仲間のリスリンさんとよっぷーさんもびっくりするとともに内田の騎乗振りを絶賛されていた。これからも機会ある毎に愛馬に騎乗して欲しいのだが、その後はまだ一度も実現していない。これだけ有名になれば引く手数多でなかなかそのチャンスは巡ってこないだろうが、今後は彼に騎乗依頼が多い厩舎をチェックしてその預託予定馬に出資することも考えようかとも思う。（どなたか騎乗以来の多い厩舎を調べてくださる親切な方はいませんか？　出来れば社台/サンデーの馬で・笑）

ところでＮＨＫマイルＣの内田騎乗馬は不発だったが、最近のＧ１レースの傾向どおりこのレースも社台グループ馬が１－４着までを占めた。社台/サンデー会員さんで儲けた方も多いのだろうなあ。
私はお仲間さんの愛馬ペールギュント、デアリングハートとラインクラフトの３連複を１点だけに絞って買ったので外れでした。アイルラヴァアゲインもノーザンファームだから買えばいいのに、１点勝負だ！なんてかっこつけるから駄目なんだよね。