「韓国料理の辛さってとんがってるやんな。タイ料理はまるいねん、辛さが」
とグリーンカレーを食べながら友人は言った。
そうそう、タイ料理の辛さはまるいのだ。
喉に纏わりつくような辛さで、辛さに身を預けたくなるようなそんな。
私はそう言われて、改めてこの子のことが好きだなあと思った。
何をどう表現しようと自由なわけだけれど、私の友人たちは言葉がとても上手だ。
単純にボキャブラリーが豊富だということもあるし、それを使う術も心得ている。
場合によっては飾り立てたように聞こえる言葉も、それに温度があるからそれらはとても美しい。
そしてこちら側が言うことを噛み砕くことも、集約することも、面倒がらずにやってくれる。
言葉が全てではない、でも私は言葉が好きだし、言葉に感じ入る。
好きであるほどに、時々とても不自由でもある。
その友人とSKAViLLE JAPAN'12というスカのライブに一緒に行く。
スカやレゲエは外で聞くと本当に気持ちいい。
都会のビルのど真ん中、小さくてでも息を呑むほどに高い空の下、プラスチックのカップに入った生ビール。
ただ、私の体が最も純粋にびくんと大きく反応したのは、このライブに限っては生の音ではなくて、バンドとバンドのつなぎで流れてきたHi-STANDARDだった。
明るくてうるさくて青くて溢れてしまうようなロックが好き。
生は生でもちろん、とても良かったのだけれど。
レイブの意味を知ったのは最近だし、今まで踊り狂う人を冷めた横目で見ていたけれど、沖縄や南国の方の人がお祭りで一晩踊り明かす、というようなことまでなんとなくわかる。
実際には疲れるから踊り続けることは無理だし、俯瞰視している私が全く消えたりもしない。
でも、音に反応する、身体を音に乗せて振動させることでトランス状態に入れるということも体感する。
ライブの最後のバンドが少しゆるめでハワイアンのような感じだったので、ライブ終了を待たずにひと足先に会場を出る。
「は~~~~気持ちよかった」と何度も何度もため息をつく。
私の家に泊まった友人に、朝からブルーハーツのDVDを見せる。
たっぷり2時間、私の解説付きで。
もちろん、その友人も昔ブルーハーツのことが好きだった。
彼女曰く、それは確かにものすごく良いものでたくさん聴いたけれど、既に通り過ぎたものらしい。
「音楽は乗れて踊れる音がいいよね」
「そうだね、でも私はブルーハーツ見ていると固まっちゃうんだよね」
身体が教えてくれることを今は楽しみたい。
与えられる衝撃を真正面から受けたい。
いつかたぶん、慣れてしまうこともあるだろうから。
だから私は私の在り処を探し続ける。
とグリーンカレーを食べながら友人は言った。
そうそう、タイ料理の辛さはまるいのだ。
喉に纏わりつくような辛さで、辛さに身を預けたくなるようなそんな。
私はそう言われて、改めてこの子のことが好きだなあと思った。
何をどう表現しようと自由なわけだけれど、私の友人たちは言葉がとても上手だ。
単純にボキャブラリーが豊富だということもあるし、それを使う術も心得ている。
場合によっては飾り立てたように聞こえる言葉も、それに温度があるからそれらはとても美しい。
そしてこちら側が言うことを噛み砕くことも、集約することも、面倒がらずにやってくれる。
言葉が全てではない、でも私は言葉が好きだし、言葉に感じ入る。
好きであるほどに、時々とても不自由でもある。
その友人とSKAViLLE JAPAN'12というスカのライブに一緒に行く。
スカやレゲエは外で聞くと本当に気持ちいい。
都会のビルのど真ん中、小さくてでも息を呑むほどに高い空の下、プラスチックのカップに入った生ビール。
ただ、私の体が最も純粋にびくんと大きく反応したのは、このライブに限っては生の音ではなくて、バンドとバンドのつなぎで流れてきたHi-STANDARDだった。
明るくてうるさくて青くて溢れてしまうようなロックが好き。
生は生でもちろん、とても良かったのだけれど。
レイブの意味を知ったのは最近だし、今まで踊り狂う人を冷めた横目で見ていたけれど、沖縄や南国の方の人がお祭りで一晩踊り明かす、というようなことまでなんとなくわかる。
実際には疲れるから踊り続けることは無理だし、俯瞰視している私が全く消えたりもしない。
でも、音に反応する、身体を音に乗せて振動させることでトランス状態に入れるということも体感する。
ライブの最後のバンドが少しゆるめでハワイアンのような感じだったので、ライブ終了を待たずにひと足先に会場を出る。
「は~~~~気持ちよかった」と何度も何度もため息をつく。
私の家に泊まった友人に、朝からブルーハーツのDVDを見せる。
たっぷり2時間、私の解説付きで。
もちろん、その友人も昔ブルーハーツのことが好きだった。
彼女曰く、それは確かにものすごく良いものでたくさん聴いたけれど、既に通り過ぎたものらしい。
「音楽は乗れて踊れる音がいいよね」
「そうだね、でも私はブルーハーツ見ていると固まっちゃうんだよね」
身体が教えてくれることを今は楽しみたい。
与えられる衝撃を真正面から受けたい。
いつかたぶん、慣れてしまうこともあるだろうから。
だから私は私の在り処を探し続ける。
