新しい自転車は当然のことながら古い自転車とは色々違う。その違いがはっきりわかるのも今だけで、そのうち慣れて新しい自転車が当たり前に感じられるようになるのでここに記しておく。
>> お断りしておくが私は自転車に詳しくないので、単なる個人の感想です。皆さんが新しい自転車を買った結果、健康になれることを保証するものではありません。<<
<この新しい自転車は>
☆ サドルが大銀杏の形をしているとして、その銀杏葉の位置にお尻がいかない。葉芯の方にいく。もっと深く腰掛ければいいだけのことだが、ペダルに乗ってハンドルを掴むとお尻がくる私の自然な位置に大銀杏がない。大袈裟に言っているので実際は2cmぐらいのものだがお尻の敏感な部分はその2cmが命取りになる。
工業製品、工業設計と言うものはすごいものである。自転車など鉛筆で紙に書くとまるで針金でできたような絵を皆描くが、実際の自転車を見るとそんな簡単なものではないことは明らかだ。私が特にすごいと思うのは、チェーンをギアの違う段にかける変速部、ホイールのリムをブレーキシューで絶妙に挟むブレーキ部、入れるときは入れるが出そうでも出さないタイヤ空気バルブ部の皆さんだ。これらの仕組みを絵に描ける人が何人いるだろうか。いや何人もいまい。
サドルの前後位置などは自転車フレームで決まっているとお思いの方もいるだろうが、サドルの付け根のネジとサドル部のスライドで前後に位置合わせ可能だ。しかし、この自転車はクランクカバーを取り付けに再度自転車屋さんに弄ってもらう予定なので、私が勝手にいじると持って行った時に「おやっサドルを後ろにずらしましたね、これだから素人さんは」と言われてしまいかねない。だから、自転車屋さんから帰ってきてからずらす。自転車屋さんにやって貰えば良いのにと思うかもしれないが、こんな調整は簡単なものだし、内気で奥ゆかしい私から改めて頼むことでもない。素人なのだから。自転車意識過剰。私がアメリカ人だったらなあ。「俺が買ったものを俺がどうしようと勝手だ!」と買ったばかりの自転車をグレーに塗り替えて「おやっネイビーから色を塗り替えましたね」と自転車屋さんに言わせるのになあ。
☆ タイヤの幅が35mmから28mmになったために、路面のガタゴト、歩道との段差がデコデコと腕やお尻に響く。最初は、「空気圧ゼロなのか!」と思った。それほど前の自転車はソフトだった。まあ、慣れるだろう。逆の効果として、スピードが出る、坂道で前に進む。10年ほど前から「実は自転車は車道を走るべきものです」として、法規上はもっと前からずっとそうだったと思うのだが、片側2車線の道路でも左側の車線の端っこを走っている。その結果、自動車を運転していても、自転車に乗っていても「自動車が自転車を越せずにトロトロ走る」と言う状況がよく発生する。これを避けるために車道を必死で漕ぐか、歩道にお邪魔して走らせてもらうことになる。古い自転車は必死で漕ぐ時には辛いものがあった。最後の10日間は前のギアチェンジができなくなったために特にそうだった。(シマノさんのディレーラーのせいではない)
新しい自転車はそれほど必死に漕がずとも流れに乗れる。あまりの自然さに後ろから来る自動車の運転手が見落とすのではないかと思うほどだ。
☆ 鍵をかけるのは面倒だ
☆ 21段変速が24段変速になった。(前のギアの2段目と後ろギアの8段目の組み合わせ)が、(前のギアの3段目と後ろギアの5段目の組み合わせ)と比べて、どっちが軽いかわからない。つまり24段の何段目なのかさっぱりわからない。なぜ24段もあるのかもわからない。私流としては、信号等で止まった時は前のギアで大きく変速してから止まり、走行中の微妙な変速は後ろギアで行うことにしている。これで良いのかわからないが、ギア比をその場で計算するよりも簡単だ。
☆変速操作機構が、グリップ回転によるものからアップとダウンのレバー操作になった。操作変更自体は良い。ただし、レバーの重くなる方向を前後軸で捉えると右手側と左手側で反対である。買った日はレバーを回して漕いでみることでギアが重くなったか軽くなったかを確認するという大変な走行となった。そうこうしているうちに信号で止まるので、どっちが重くなるか最初からやり直すこととなる。(自転車屋さんはちゃんと説明してくれていたが、私の頭がついていかなかった) その後、「前後ではなく、右手も左手も自転車を上から見た時に北半球からの地球の自転方向と逆方向にレバーを回すと重くなる」と覚えるようにしてからは全く問題なくなった。簡単なことだ。
がんばれペリカン次郎!