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山岡淳一郎 ISBN: 4-7942-1299-2 定価: 1890円 (本体: 1800円)判型: 四六判上製 頁数: 286頁 発行年月: 2004年3月下旬
膨大な数の老朽マンションの建て替えに潜む深刻な問題。地価本位で住宅をないがしろにしてきた日本の住宅行政の欠陥がいま噴出しはじめた!壊して建て替えるか?再生して長く住むか?
いま、マンション居住者の48%が「永住」を希望している。定年の頃にはローンも完済し自分の持ち家になる。そこで老後を安心して暮らしたい――という希望が消し飛ぶような事態がいま起こっているのだ。日本のマンションはなぜか築後30年で壊され、建て替えられている。バブル期には自己負担金ゼロで新築に移れると言われた。だが、老朽棟を壊して高層化し、新規住戸を分譲して建て替え費用に充てる手法も、地価が下がりマンション供給過多の現在ではもはや通用しない。現実には建て替えで二重にローンを背負ったり、高齢化で新規ローンを組めないまま立ち退くケースもある。建て替えの是非をめぐる意見の対立でコミュニティが分断され、建て替えも修繕もできぬままスラム化しているマンションが現れはじめているのが実情だ。何かがおかしい。この惨状の背景には日本の住宅政策のデタラメさがある。破壊と建設のサイクルでカネを動かそうという、「住」を軽視した伝統である。だが一方では、老朽棟を破壊せずに再生させる試みも登場している。住み慣れた住戸に長く快適に暮らす。経済的にも環境負荷的にも理に適ったこの新たな流れに注目しつつ、本書は日本の集合住宅問題にメスを入れる。
【目次から】
プロローグ 奇妙な法改正――建て替えラッシュへの地ならし
・高層マンション林立のカラクリ
・マンション建て替え円滑化法
・急増する「空室」の群れ 他
第一章 さまよう老朽団地――出口のない建て替え問題
・「終の棲家」を求めて
・三〇年周期で壊される日本の集合住宅
・超高層タワーマンション計画
・「建て替え」は本当に必要なのか? 他
第二章 誰が「三〇年寿命」にするのか――住宅無計画列島の系譜
・スクラップ&ビルドを生み出すもの
・幻想の上に成り立つ「区分所有法」
・廃墟と化するマンションの群れ 他
第三章 被災マンション建て替え問題――神戸震災解体の真相
・「建て替え」で資産価値が高まる?
・担当ゼネコンの倒産
・新居に戻れない人たち 他
第四章 住み慣れた住居とともに――建築再生への新たな試み
・マンション居住者の駆け込み寺
・多すぎる「欠陥工事」との闘い
・マンション維持管理の「京都方式」 他
第五章 いい建物を永く使う――ヨーロッパの再生モデルに学ぶ
・スクラップ&ビルドは結局、高くつく
・いい建物を永く使う 他
膨大な数の老朽マンションの建て替えに潜む深刻な問題。地価本位で住宅をないがしろにしてきた日本の住宅行政の欠陥がいま噴出しはじめた!壊して建て替えるか?再生して長く住むか?
いま、マンション居住者の48%が「永住」を希望している。定年の頃にはローンも完済し自分の持ち家になる。そこで老後を安心して暮らしたい――という希望が消し飛ぶような事態がいま起こっているのだ。日本のマンションはなぜか築後30年で壊され、建て替えられている。バブル期には自己負担金ゼロで新築に移れると言われた。だが、老朽棟を壊して高層化し、新規住戸を分譲して建て替え費用に充てる手法も、地価が下がりマンション供給過多の現在ではもはや通用しない。現実には建て替えで二重にローンを背負ったり、高齢化で新規ローンを組めないまま立ち退くケースもある。建て替えの是非をめぐる意見の対立でコミュニティが分断され、建て替えも修繕もできぬままスラム化しているマンションが現れはじめているのが実情だ。何かがおかしい。この惨状の背景には日本の住宅政策のデタラメさがある。破壊と建設のサイクルでカネを動かそうという、「住」を軽視した伝統である。だが一方では、老朽棟を破壊せずに再生させる試みも登場している。住み慣れた住戸に長く快適に暮らす。経済的にも環境負荷的にも理に適ったこの新たな流れに注目しつつ、本書は日本の集合住宅問題にメスを入れる。
【目次から】
プロローグ 奇妙な法改正――建て替えラッシュへの地ならし
・高層マンション林立のカラクリ
・マンション建て替え円滑化法
・急増する「空室」の群れ 他
第一章 さまよう老朽団地――出口のない建て替え問題
・「終の棲家」を求めて
・三〇年周期で壊される日本の集合住宅
・超高層タワーマンション計画
・「建て替え」は本当に必要なのか? 他
第二章 誰が「三〇年寿命」にするのか――住宅無計画列島の系譜
・スクラップ&ビルドを生み出すもの
・幻想の上に成り立つ「区分所有法」
・廃墟と化するマンションの群れ 他
第三章 被災マンション建て替え問題――神戸震災解体の真相
・「建て替え」で資産価値が高まる?
・担当ゼネコンの倒産
・新居に戻れない人たち 他
第四章 住み慣れた住居とともに――建築再生への新たな試み
・マンション居住者の駆け込み寺
・多すぎる「欠陥工事」との闘い
・マンション維持管理の「京都方式」 他
第五章 いい建物を永く使う――ヨーロッパの再生モデルに学ぶ
・スクラップ&ビルドは結局、高くつく
・いい建物を永く使う 他