なくしもの

上手くいえませんが、この「もの」というのは、「物」ではなく「想い」とでも
いえましょうか。

今年はどうだったかなと振り返ってみるに、自分が大切にしていた「想い」や「考
え」というものを５月だったか６月だったかに喪失するということを経験しまし
た。
そういうことは確かに何度も経験していたはずですし、その度に「ああ・・・」
なんて思っていたはずなのですが、今回のそれは他者から失わされるということ
で、今までは自分から「オリ」も含めその猶予を与えられていたはずのはずが、
今回はそれさえも与えられず少なからずショックというか哀しいものを覚えたも
のです。

あ、念のために言いますが失恋とかじゃないですからね(笑い)。まあ、そんなト
シでもないか。でも、失恋だって自分から仕掛けて「自爆」っていうケースなら
納得も出来ますけども（ホントかな？）

じゃなくて。

なんでそうなったのだろうとか、どこからそうなったのだろうとかということは
分からない訳ではないのですが、他者から一方的にそれを破壊させられたときの
一種の「恐怖」はそう何度も味わいたくはないもの。「物」なら探せばいいし、
場面によっては代替のものを入手すればなんとか収まることだってあるはず。

自分の想いだって、それは立場によってだから「否定」する人は普通にいること
も勿論分かります。でも今回のそれは「喪失」すなわち、おそらく元に戻すこと
は出来ないもの。しかもそれを自分が察知し、「想い」の再構築の要否を含めた
判断を行う間もなく押し流してしまうような、勢いかつ絶対的な力。

自分の「Safe Harbor」というのはやはり有り得ない・・・。
分かってはいたはずなのですが、確かにそういうものは幻想に過ぎず、やはり自
分でなんとかするしかない、という意味では二重の「喪失」だったのかもしれま
せん。