進め!認知症防衛軍!

いつまでもぼやいてもしかたないので!認知症の姑『ばば』マイペース妖怪『のらりじじ』と暮らすree、今日も戦っています!!

父の手術 2

2007-03-24 07:08:00 | 家族
手術前夜。
爺と婆の世話があるため、たいてい日帰り、がんばっても1泊でしか帰省したことのない私にとって、今回の2泊はかなり画期的、かつのんびり、な2日間。

一時帰宅していた父を病院に送る。
「ところで明日何時なの?」
きくと、両親はそろって「」という顔をした。
「・・・言ってなかったっけ?」
と母。
「何が。」
「手術、あさって。」
ええええ~!?
「先生がね、勘違いだったんだって。」
なんじゃそりゃ。
「だから明日は前準備して、あさっての8時から。」
「reeももう1日のんびりしていけばいいがね。」
・・・のん気だ・・・・。
「無理だよ~婆のお迎え、水曜日の午前中だもん
「ああ、そっか。」

結局、私は終了が夕方6時予定の父の手術後、父の顔を見て、いつものようにばたばたと東京に帰るってわけだ。
がっくり・・・

そしてその夜。旦那に経過報告
「そっかあ、忙しいなあ・・・こっちは大丈夫だからよぉ、もう1日ゆっくりしてこいよ
と旦那。

優しいですね。でも、でも、でも!!

「気持ちはうれしいんだけどさ・・・

婆のお迎え、水曜日の午前中に行かなきゃなんないんだってば


父の手術

2007-03-22 19:13:27 | 家族
少し前の話になりますが―

父、といっても爺ではなく、私の父親のお話。

先月末、癌の手術をしました。
食道と胃の一部を切除して残った部分をつなげる、という8時間に及ぶ大手術でした

2月26日が手術ということで、婆のショートステイを25日から28日にお願いし(爺は行かない!ということなので婆だけです)、手術の前日から、終わって落ち着くまで、父のため・・・というよりはむしろ家のことを手伝ってあげよう・・・・という思いで帰省したのでした。

一時帰宅しているという父が駅まで迎えに来てくれました。
「元気そうじゃん。」
「まーなあ。まな板の上のコイだがね。」
こういう能天気は・・・・父譲りだ・・・・
「お昼さあ、うなぎでも食うかあ。」
「う、うなぎ??」
明日手術のはずなのに。
うなぎ??
「ほれ、胃を取っちゃったらしばらく食えねえからさ、食いおさめ。」
なるほど。

ということで、地元の名店へ。
席に着くなり、父は母に向かってこう言った。

帰り、お前運転してけよ。

思わず母と目を見合わせる。

お酒、飲む気ね・・・お父さん・・・

母の為に出やすいところに車を止めなおしに行った父の後姿に母がため息をついた。

「お前を迎えに行くって言ったとき、目が光った気がしたんだよねえ・・・」



す、すんません、母上・・・・
実は私も『飲みおさめ』かと、思ってました・・・・

え~っと。

2007-03-21 13:26:07 | 言動
夜。

婆が玄関先のサイネリアの植木鉢を玄関に持ってきた。

乾燥しているからか、花がしおれてかけている。

「これ、どうしようかねえ。」

婆は玄関をうろうろしている。

「あ~・・・・お水あげないとダメだねえ・・・」

「お水・・・」

婆はつぶやくと、表の水道に水を汲みにいった。

そして5分後。

玄関びちゃびちゃ

玄関にお水、あげたわけね・・・・おかあさん・・・

表にはお水をもらえなかったサイネリアの鉢がぽつんとおかれていましたとさ。チャンチャン。


病院に連れて行くこと

2007-03-19 09:35:42 | 介護
婆の出血、で病院に連れて行こうかな、と思ってはいたものの、迷っています。
先日のコメントで、皆さんやっぱり『連れて行ったほうがいい』といただきました。

確かにそうなんですが

うちの旦那の考えは、ちと、違います。
1つは婆の年齢。
78歳。
若いといえば若い。もう年じゃん、といえば年。

病院に連れて行ったら、病気になるんじゃないの?

といわれました。

つまり、病院で何かの病気、と診断されて、病院通いをし薬を飲ませ、もしかしたら入院、なんてことになり・・・・そのとき婆の持病(認知症)はもっと進行するんじゃないのか?

そういうことなのです。

5年かけてこの程度の進行なのに、入院なんてことになったら一気に行くんじゃないか?

旦那の心配はそこのようです。

だから本人が『痛い』とか、『つらい』ような様子が出てくるまでは様子を見ていたほうがいいのではないか・・・・なるほど、です。

かねてから延命とかには反対の私たちなので、この旦那の話にもなんとなくうなづけてしまったのでした。

なるべく『痛く』なく、『つらく』なく家で過ごせるように考えてあげるのもいいかな、と。

それでも、迷っているワタシなのですが

どうしよう

2007-03-16 18:56:18 | 介護
今日仕事が終わって帰宅すると、珍しく家の中がざわざわしている。
たいてい、婆は寝ていて、爺はヘッドホンでレコード(爺はクラッシック好きでレコードをたくさん持っているのだ)を聴いているので、家の中は静かなのだ。

ああ、この間から、婆、活動期だもんナ・・・

私は、また婆が何かしている・・・とげんなりしつつ家に入った。

「なんてカッコしてんだよぉ」

爺の視線のほうをみると、1ヶ月前を思い出させる下半身スッポンポンの婆の姿。

まさか・・・?

と思って爺に聞くと、そのまさかだった。

そういえば・・・チトにおう。

「今、始末はしたからさ

「風呂でお尻も洗ったからさ、汚れてないから

なぜか爺は晴れ晴れしている

オレ、ちゃあんと、面倒みたゾ

ってカンジかい?爺・・・・

仕方がないので、またまたリハビリパンツ登場。

「あったかいからこっちのパンツにしようね。」
はかせると・・・そうそう、前回は
「これなら生理のときにもいいんだよね!」かなんか言われたっけ
今回は―

「いいのかい??ママ(私のこと)はいいのかい?

う~ん・・・結構です・・・と思いつつも

「こんなちっちゃいの、私には入んないよ。」
といったら

・・・それもそうだね。

だって!!くっそ~いつか殴ったる

で、落ち着いたところで、少々汚したトイレも点検&お掃除。

なんだよ~トイレマットにもやっちゃったのお?

とよくよく見ると、血?

爺に確認すると、爺じゃない、という。(痔主?って)

ってことは、婆、だよね?

たくさんじゃないけどぽったりたれた血は・・・なんだか悪い予感がしてしまう。

やっぱり病院は連れて行ったほうがいいよね?
何かの病気だろうか?

こわいよお


似合ってるけど。

2007-03-14 22:25:32 | 言動
今日はデイの日。
午前中も仕事を始めたので、今日の婆たちの送り出しはヘルパーさん任せ。
多少の不安を抱えつつ、昼にいったん帰宅してヘルパーさんの書いてくれた『介護日誌』に目を通す。
どうやら今日は行方不明にもならず、無事に出かけたようだ。
そしていつものように、午後の仕事の後、デイによって洗濯物を取りに行く。

「お母さん、昨日から腰が痛いって言ってましたあ?」

「お母さん、いつもうつ伏せで寝てます?」

昨日から活動期に入った婆はどうやらデイでも全開だったらしい。

「あ~どっか痛いって言うのは“大丈夫?”って言って~ってことだよ・・・・うつ伏せでも寝てるの見たことないし

「ですよね~午前は寝てましたけど、午後からは走ってましたもんね

「あ!!そういえば、今日はずいぶん若々しいジャージでしたねえ

あ・・・そういえば、夕べから私のジャージはいてたっけ・・・

「そうそう、すっごい似合ってた!!サイズもぴったりだったよね

「お尻もプリプリってしててね

ヘルパーさんたちが口々にほめてくださる

しかし。

あのね・・・あのズボン・・・ホントはね・・・・

7分丈なの・・・・








そこまでは・・・・

2007-03-12 09:56:22 | 言動
土曜日のデイの日。

いつものように婆たちを起こし、御飯を食べさせ、婆が後片付けをしているその隙に洗濯物を干す。

明日お天気が悪くなるようなので、今日は大物ぞろいだ。

お迎えまであと5分。

下に降りると・・・

婆がいな~い!!

「お父さん!お母さんは?」

「・・便所じゃねえか?」

電気ついてないじゃん!

「さっきまでいたんだけどなあ。」

くっそ~こののらりじじいめ!

「サンダルないじゃん!」

なんていっていると、デイの車が来てしまった。今日はここで乗るのはうちだけなので、わけを話して少し待ってもらう。
ドライバーさんも一緒に探してもらった。

いた。

しかもさっきまではいていたズボンではなく、素足にスカート、サンダル履きだ。

婆を小脇に抱えて走りたい気持ちをぐぐうっとこらえ、婆をせかして車に乗せた。

靴下、はいてないけど、行ったらすぐお風呂だし着替えに靴下入ってるし・・・いっか。


そして夕方。
いつものようにデイに荷物を取りに行ったら、ヘルパーさんに言われた。

「今日のお母さん、スカートの下からズボン下、見えそうでしたよ~もう、ギリギリ!」

ありゃりゃりゃりゃ・・・だあ


決心した。

2007-03-07 19:04:56 | 家族
そんなこんなで婆のショートステイも無事に終わった。

翌日、迎えに行くと、私の姿を見つけた婆の最初に一言は
「どうしたん、こんなところで。何しにきたん。」
だった。
・・・すっかりなじんでいる。
でもよかった
正直、「あんただれ」って顔されるかも・・・半分くらいは覚悟していたんだから。

帰り道、
「お財布忘れちゃったから、帰るよう」
「ここどこ?わかんなくなっちゃうから帰るよ。」
と3歩進むたびに立ち止まる婆をなだめすかして、ようやく我が家へ。

ショートステイ先のヘルパーさんが書いてくれた日誌には
『夜、隣のベッドの人を起こし、廊下を徘徊する。』(いつも爺はこんな目にあってるのね
『昼間は落ち着きなく歩き回り、座ることなし』(家にいるときと同じ)
『トイレで他に人を手伝おうとし“イヤ!!”と大声で拒否され涙ぐむ』(世話好きだからね
などと記載されていた。

こうやって第3者からの観察記録を目にすると、否が応でも婆の進行度が示されているみたいだ。

家に帰ってきた婆は、全開元気モード

「お父さん!何やってるんだ!・・・・・・(意味不明だけど何か怒っている)」
とまくし立て始めた。

ああ、なんてかわいそうな爺!!
まともな食事にもありつけず、やっといつもの生活、と思ったら婆にわめかれ続けている。

しかし。

数日後、デイのスタッフや、ケアマネに
「大丈夫でしたか?問題なかったですか?」
ときかれると、すまして
「ああ、大丈夫だよ
と答えていた。

そう。
大丈夫なのね。

と、いうことでワタクシ決心いたしました。

今までの午後のパートに加え、午前中も働いてやる~



ほんとに強情なヒトです。

2007-03-03 19:05:07 | 家族
私にとって結婚3年、初めての実家2泊の旅。

父の手術も無事に終わり(それはまたの機会にやっぱりついてないのです・・・)、帰ってきました、爺の待つ(もちろん旦那も)我が家へ。

「ただいまあお父さん大丈夫だった~?」
知らん顔で爺の顔を見ると、布団から顔だけ出した爺が
「大丈夫だよ」
声が小さい。そして何か言いたげ。
でも今日のところは知らん顔なのだ

というのも

1日目の旦那からの報告。
「冷蔵庫の中、何にも手ぇつけてないぞ!カレーも御飯も!」
「ふうん。テーブルの上は?朝パン置いておいたし。」
「あ~小さいパンが4つくらい残ってたな。」
つまり、この日の爺の御飯は
ロールパン2個とコッペパンとお菓子。

そして2日目。
「御飯が昨日俺が食ったままになってるぞ!冷蔵庫もそのままだ!!」
旦那も、すぐにキレて『勝手にしろ』と啖呵きった割には、だ。
てことはこの日は
ロールパン4個とお菓子。

これで爺の手元にはおかし以外何もなくなったわけだ。さて、明日はどうする?

運命の3日目。
この日は私が帰る日だけど、帰るのは『夜』だ。

駅に迎えに来た旦那に「どうだった?」ときいたら、「何にも食ってないんじゃないか?」だそうです。
「いや、待てよ。・・・お前、ゆで卵、何個作っていった?」
「・・・6個。」
んじゃ、ゆで卵食ってたな。
私が用意したタッパーから食べたのは『ゆで卵』だけかい!!

そんなにめんどくさいのか?
私みたいな食いしんぼには考えられないことだ。目の前にあければ食べられるお惣菜があるのに、パンとお菓子とゆで卵を食べながらテレビを見てすごす。
考えただけで・・・

でも私は思う

『何でもできる“オトナ”なんだから、自分がそうしたいと思ってそうしているのだ。周りから見れば『おいおい』と思えることでも本人はそれでいいと思ってしているんだ。だから気をもむ必要はない!!』

・・・冷たいかしら


やっぱりね・・・

2007-03-03 09:49:45 | 家族
案の定、爺は
「行かなくて大丈夫だよ、うん」
だと。
この態度に腹が立つ。
いったい何が「大丈夫」なんだ?
しかし、そこはググーッとこらえて。
まだ絶好調に怒っている旦那をなだめる。(誰に似たのか瞬間湯沸かし器。しかも最新式)

「じゃあお父さん。お父さんはお母さんの面倒はみられないから(きっぱり断言。爺、無言。)、お母さんだけは連れて行くから、お父さんは自分の好きにしたらいいよ。」

そう。
ある意味、テストである。

そして私は婆をショートステイに送りがてら、実家に帰ることになった。
冷蔵庫には料理名を書いて紙に貼った10個のタッパー。
嫌味のように作ったさ!
ポテトサラダやらごぼうの土佐煮やら漬物やらひじきやら・・・
まあ、旦那のつまみも兼ねてるけど。
そして、極めつけは5合の御飯(2人なのに)と大鍋いっぱいのカレー。

「お父さん、これ、あっためて食べられる?」
「できるよ、そのくらい」

・・・どうだか。
疑いつつ、電子レンジに使い方を書いて貼り、台所でそのまま食べられるようにいすまでセッティングして。

でも念のため、6個入り(しかもマーガリンが入ってるやつ)とコッペパンとお菓子をテーブルに上げて出かける。

ここまですりゃ、いいよね?

さてさて、どうなるか楽しみだ(意地悪だなあ