進め!認知症防衛軍!

いつまでもぼやいてもしかたないので!認知症の姑『ばば』マイペース妖怪『のらりじじ』と暮らすree、今日も戦っています!!

一句

2006-04-12 22:58:08 | 介護
ありがとう 酔った旦那の一言で あしたもがんばる 自分の単純

なんてね・・・

何を考えているの?

2006-04-12 07:18:50 | 言動
ここのところまた雨が続いているので、婆はお布団生活だ。
昨日は旗当番だったので、朝はなんとか起きたものの、朝ごはんを食べたらあとはずっと布団の中だった。

最近、ちょっと心配なことがある。
部屋にご飯を持っていって、ふと婆を見ると、寝てるのかと思いきや、目を開けてじっと天井を見ているのだ。
私と爺が、お天気の話やその日の予定の話をしていても全く無反応。
無表情に、じっと天井を見ている。
いや、目を開けて上を向いている、といったほうが正解かもしれない。
とても空虚だ。
たいていは声をかけると、『こっちに戻ってくる』みたいに返事をするのだけど。
昨日、旦那もその表情をみて「ぞっとするな」といっていた。
正直、ぞっとするし、どきっとする。
心臓が止まってるのか?と思ってしまうことすらある。
こわい。
やっぱり、病院につれていっったほうがいいのかな・・・。

役員最後の仕事

2006-04-11 08:24:42 | 取り囲む人たち
今日は旗当番の日。
町会の役員だった婆の最後の仕事だ。

春と秋の交通安全週間に、班ごとに日替わりで道路に立つ。
秋は『具合が悪い』と、迎えに来てくれたお隣さんに顔も見せず、布団から出ることもせず参加しなかった。このときも、何にも知らない近所の人が、心配して「大丈夫?」ってきてくれたら「あたしゃぴんぴんしてるよ!」といってのけ、怪訝な顔をされた。
このときは私もまだ『婆操縦法』に初心者で、当日、起こそうとしたのが失敗だった。

ということで、今日の作戦は、外堀固め。
昨日、夕飯を出しつつ、
「明日、旗当番だからね、朝、7時には起こすからね」
といっておく。なにせ、普段起きるのが9時近い爺婆だ。2時間早く起きるのはかなり厳しい。
そして、寝る前にもう1度。
「明日、ちゃんと起きてね」
と探ると、爺までもが「何で?」
「だから旗当番だから。7時半にお隣さんが迎えに来てくれるって」
「わかった」
雨戸のしまった暗い部屋では、婆だって起きないから、爺にも一緒に起きてもらう。

今朝、7時。
爺はちゃんと起きてくれた。雨戸を開けて「起きる雰囲気」を作ってくれている。
よかった。これで8割がたは作戦成功だ。
7時20分。
「お母さん、おきて~出かけるんだよ~、迎えに来るよ~」
なるべくせかさないように声をかける。
「はああい」
婆は素直に布団からでて、着替え・・・洋服のまま寝てた。まあ、ある意味、手間いらず、か。
ぼーっと寝癖のついた頭で、上着を着込んだ。
「お母さん、顔洗って~髪の毛、ピョンってなってるよ~」
いわれるがまま、髪に手をあてて、慌てて鏡を見る。
「大変だあ、かっこわるいねえ」
洗面所で一生懸命直す。

今日はちゃんと出かけてくれるだろう。
2年の任期の4分の3、ほとんど仕事をしなかった婆の最後の仕事。
婆とペアでするはずだった仕事のほとんどを1人で快くやってくれたお隣さん。
「いいのよ、前回、私が何にもわかんなくて、奥さんに世話になったんだから。お互い様よ」
ホントにありがたい。
そして、これは婆がこれまで一生懸命作ってきた近所の人との絆の賜物。
モル2度と回ってくることはないだろう役員の最後の仕事。
ちょっと天気が悪いけど、子供たちの為に旗をもってがんばってきてね、婆。

不思議だよなあ。

2006-04-10 19:07:58 | 取り囲む人たち
今日の鍵は「1122」と2つずつセットで並んでいた。
どうやら婆の最近のお気に入りの遊び?なのか?
それにしても不思議なのは、覚えているはずないのに、同じような並びにはしていないこと。
「1111」と並べたり、斜めにしたり、必ず前と違う並びにしている。
不思議だ。
覚えているのか?
んなわけないわな。うん。

そしてまた、ナゾが増える・・・。

もっとがんばった!!!

2006-04-09 09:24:57 | 言動
昨日の朝、ここでがんばった婆の話をした。
その後、買い物にいって帰ってきたら、鍵はこうなっていた。
もう、ゲイジュツ的だ。

私の写真の腕が悪いので、ちとピンボケ気味だけど、数字がきれいにナナメに並んでいる。

こころなしか婆の満足している姿さえ思い浮かぶ。

『鍵がかかっている。』
    ↓
『ゴミが捨てられない。どうしよう。』
    ↓
『よし、鍵を開けよう。』
    ↓
『どうやるんだっけ?数字がわかんない。』
    ↓
『うーん、うーん。開かないよう。』
    ↓
『あ、きれいに並んだ!きれい、きれい』(この時点で、ゴミを捨てにきたことは忘れている)
    ↓
『よし、できた!』

ってな感じかも。
次はどんな並びかな~

かわいいかも

2006-04-09 00:49:31 | 言動
『歯がぐらぐら』のとこの作戦はいまだ有効。
そしてさらにパワーアップ!
というのは、いまどきは『歯茎のマッサージのための歯磨き粉』なるものがあるのだ。しかも婆の好きなピンクのチューブ。

『おかーさん、これで歯磨きするといいんだって』

ここまでは普通。で、殺し文句。

『おかーさんが歯がぐらぐらだっていうからさ、これ買ってきたよ。』

お母さんの為に、が大事である。
「自分の為に買ってきてくれた」感が大事なのである。

そして今。
婆の歯磨きコップには、歯ブラシと一緒に婆の『マイ歯磨き粉』がささっている。
そして以前より、手間なく歯磨きをしてくれる。

何事も『お気に入り』を作ることが大切なのかもね。

がんばった!!

2006-04-08 07:24:53 | 言動
我が家は家の外にゴミ箱があり、家のゴミはその日ごとに外のゴミ箱に捨てられる。
これは婆が家にゴミがあるのが嫌い(ゴキブリやねずみ防止のため)だから。

しかし、認知症が進みゴミの分別ができなくなった。
『燃えるゴミ』と『燃えないゴミ』がわからない。
婆の『そのときの基準』で分けられて捨てられる。当然、それは社会的には間違った分別なので私がゴミ箱をチェックして分ける。
これは朝から結構めげる作業である。
そして、日付がわからないので当然ゴミの日もわからない。
でも、周りの家がゴミを出していたら「ゴミの日だ。出さなきゃ。」とは思う。当然だ。婆の心の中ではまだ自分はバリバリの現役主婦なのだから。
結果、燃えるゴミの日に燃えないゴミを出したり、個別収集が理解できないので、お隣のゴミをうちの前に運んできたり・・・・この辺は以前、書いたことがあるので省略。
そして、うちのゴミ捨て場には鍵がつけられた。
ゴミを出してから、収集に来るまでの間も平穏が戻った。
最初こそ、爺に『鍵がかかってるんだよ』とぶつぶつ言ってみたり、扉の蝶番側を抜いて扉をはずしたりしていたが、今ではすっかりあきらめた。
・・・と思った矢先のこの写真。
わかるでしょ?
婆なりに努力したらしい。
こんだけ細かいダイヤルが回せるんだから、まだまだ捨てたもんじゃないな・・・と思うのはのん気すぎかなあ。

旦那と話し合う。

2006-04-07 07:35:14 | 家族
昨日、思い切りぼやいた。むしろ、愚痴ってしまった・・・。
が、いつまでもへこんでいても時間は流れていくので、こんな気持ちを引きずらないためにも旦那とちゃんと話すことにした。
昨日のコメントにも背中を押された。(ありがとうございます)
まだ2人で歩き始めたばかりなのだから、やっぱり最初が肝心!とも思った。

そして決まった我が家のお約束第1号。

いやな話は朝にする

ちょっとおかしい?
朝から・・・って思う人もいるかと思いますが、うちの旦那は仕事終わってリラックスしてるときにはいやなんだそう。
でも、朝からそんな話したらしたで、『やめろ』って言われたりしてね・・・(ありうる・・・)
まあ、そのときはその時。
また今日からはおおらかに行こう・・・。

小事件 その後―旦那へ

2006-04-06 12:07:35 | 家族
夜、旦那が帰ってきてから『婆 迷子になる』事件のあらましを話した。

子供の頃、並外れて厳しくしつけられて育った旦那は、婆のことが嫌いだ。
一人息子だから仕方なく今の状況に(つまり爺婆との同居)いるけど、ホントは同居なんて真っ平ごめん!というくらいだ。
だから、このブログに書いているような日々の出来事を旦那は知らない。
面白がることもできない。
最初の頃はあれこれ話していたけれど、そのたびに不機嫌になり
「酒がまずくなる!あ~なんでこんなんなんだろうな、俺は普通に暮らしたいだけなのに。イヤだ」
となり、こっちの気持ちまでめげてくるので話さなくなった。

私はただ話を聞いて欲しいだけなのに。
そしたらまたがんばれるのに。
なんで、毎日外に仕事に出かけてほとんど爺婆と顔を合わすことのないだんなのほうが、不幸面するわけ?
週1回の休日くらい好きなことさせてよ、って友達と遊びに行くのは誰?
私はその休みの日にすら爺婆のご飯の支度や買出しで終わってるのに。
たまに友達と食事に出かけたって、ご飯のしたくしてから出かけて、帰ってきたら婆のおかしな行動の後始末(リセット)しなきゃならないのに。そしておまけに旦那から、不在の間の婆の悪口聞かされて、せっかくの楽しい気分も台無しになってるのに。


でもね、この事件は小さいことじゃないと思うから、話したんだよ。
一緒に受け止めてがんばろうよ。
一緒にがんばるって言ったから認知症の婆のいる家に嫁にきたのに。
お父さんだってのらりくらりだけど、毎日婆の繰言に付き合ってがんばってるよ。
みんな自分の気持ちいいように生きていきたいと思ってるよ。

婆の病気をいちばん受け止められないでいるのは旦那だ。
皆さんの旦那様はどうフォローしてくれていますか?

ついに・・? 小事件

2006-04-05 09:50:00 | 取り囲む人たち
デイのお迎え15分前。
階下で爺婆の声がする。

爺 「もう、迎えに来るんだからすぐ帰ってこいよ~」

・・・すぐ、帰って・・・? 出かけるのか?
その時私はお化粧中。顔にファンデーションを塗り、まだ眉毛がない。

婆「わかってるよ!じゃあ、いってくるよ~」

待て!! せめて眉毛書くまで!!!

慌てて眉毛をかいて下に降りたときはもうときすでに遅し。
婆の姿はない。
のらり爺は「すぐ帰ってくるっていってたんだけどな~」

小雨の降る中、傘もささずにどこに行ったのか。
お迎えまであと8分。
とりあえず、デイの車が来るほうとは反対の、よく買い物に行く2軒のお店に向かうルートを探す。
婆の行きそうなところ・・・。
気がつくとTシャツにジャージ、エプロンというオバサン丸出しルック(古!)になぜか化粧、という格好だ。
婆の姿はどこにもない。
お店の人に「こ~んなちっちゃいおばあちゃん、通りませんでした?」聞いてみる。
見かけてないようだ。参った。
ついに迷子になったのか?
デイの車が来る前に自宅にいったん戻る。
やっぱり婆はいない。
爺に、荷物を持たせ車がきたら先に行くように伝えて、近所の、婆が寄りそうなお宅へ聞きに回る。
やっぱりいない。
とその前をデイの車が通り過ぎた。
私も家に戻る。やっぱり直接話そう。(爺、いまいち信用できないし)

ドライバーさんにわけを話そうとした瞬間、
「いや~奥さんが(婆のこと)あっちのほう歩いていたんで拾ってきちゃいましたよ~」
と、ドライバーさん。

なにいいいい!?

なんでも、商店街をフラフラ歩いていたんだそう。
ドライバーさんにかいつまんで事の顛末を話し、よかったよかった。
ホント、運がいい。
こんなことになる前からデイに通っていたのは正解だった。
ドライバーさんも「似てるな~」と思って車を止めて追いかけてくれたらしい。
ドアツードアの送迎車の規定からは外れてしまうのだろうけど、感謝感謝だ。

私や爺が怒っている気配を察したのだろう。
車のドアを開けると、婆はシートにうずくまるようにして小さくなっていた。

私 「そんなんしたって、見えてるよ!全くもう!!心配したよ!!」

正直言って婆が「私はすぐ帰ってくるつもりだったよ」と言ってのけると思っていたので、この反応は意外だった。
うずくまったまま、そうっと私の顔をみて「・・・ごめんね。わかんなくなっちゃったんだよ・・・。」
婆も不安になったんだ。怖かったんだね。
傘もささずに、雨の中、歩き回ったんだもんね。

デイの日でよかった。
パートにでている最中にこんなことが起こりませんように。
そして、ドライバーさん、ありがとう。