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グローバリズムを考える

2008-08-24 00:52:55 | Weblog
グローバリズム(globalism グローバライゼイションともいわれる)はものやサービス・資金の流れが国境を越え、自由に往来することをさす。現代の開発経済では貿易の恩恵が途上国によって享受されることにより先進国も利益を受けるとともに途上国も開発が進むとされ、グローバリズムは本来、途上国発展のためにも好ましいはずであった。

ところが、実際には、1980年代以降、グローバライゼイションが世界的に進行しても、東南アジアなどの一部を除いて、多くの途上国では期待した開発が進まなかった。途上国政府は先進国主導の国際社会で先進国に翻弄され、その従属的な立場におかれることに麻痺していたため、本来彼らを豊かにするはずのグローバライゼイションの利益が一向に彼らに向かわないことに大した興味を示さなかったが、この事態を「先進国の横暴で独善的な国際社会での振舞い」に原因があると見抜いたNGOの中に、国際経済秩序への反発が広がる。彼らの正義への要求・不合理な国際経済秩序への怒りが頂点に達したのがシアトルWTO閣僚会議であった。彼らの要求に共通するのは『「グローバリズム」の利益を途上国が享受できるように国際経済秩序の不合理を正せ』ということであるが、そのターゲット・運動方針は組織によって異なる。

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