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森の薬草使い

体と心と自然の声を聴いて、ハーブや薬草を日常に生かすためのいろいろ

幻の『森の薬草使い塾 2011』

2013-08-06 08:30:45 | アーカイブ
2011年の震災の年に行う予定だった『森の薬草使い塾』。
もしかすると、来年2014年にヴァージョンアップしてやるかも。

以下、考えていた内容ですが、3.11を経て、
どういう内容に変わるか、自分でも楽しいような恐いような・・・。
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森の薬草使い塾2011

Heal(癒える)の語源はWhole(全体)です。
癒えるというのは、自分の全体性を取り戻すということ。
塾では「森」「薬草」をキーワードに、
人と自然界、Body,Mind,Spiritのつながりを取り戻す
ホリスティックなライフスタイルを体感し、学びます。

ワクワク楽しみながら、
自分の中にある大事なものをつなぎ合わせていきましょう。

【内容】
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その1.森の暮らしを学ぶ~地水火風と共に暮らす~



自然に寄り添い営まれる日々の暮らしは、すべてが聖なるものとつながっています。
衣食住を自然の恵みからいただき、感謝し、自然界とコミュニケーションする暮らしを体験しましょう。
・畑、野草採取、クッキング
・草木染、クラフト
など

2011年の予定
6月24日~26日
自然の恵みの生かし方1/野草採取&クッキング/畑(土作り・種まき)/水と土のエレメント~水の循環・食の循環/明日からできる事
9月16日~18日
自然の恵みの生かし方2/草木染・クラフト/畑(収穫)/火と風のエレメント~自然からのエネルギー(太陽、薪)/暮らしのデザイン

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その2.薬草を学ぶ(薬草リトリート&サイエンス)



家の周りには、人々や動物達を癒してくれる森や薬草がいっぱい。
見落としているけれど自分の周りにもたくさんあるはずです。
季節ごとの薬草観察と使い方、自然にリズムに沿ったヘルスケアを五感を使ったり、
サイエンスの視点も盛り込みながら、役に立つ薬草の知恵を身につけましょう。
・森歩き
・季節の薬草観察と使い方
・植物療法の基本と応用
・自然のリズムでヘルスケア
など

2011年の予定
①5月27日~29日 春・目覚め
森を歩いて自然界の目覚めを感じる/敷地の薬草調査と観察/薬草を生でいろいろ使ってみる
②8月19日~21日 夏・成長
森を歩き自然界の勢いを感じる/薬草観察と採取/五感で感じる(味、香など)→製剤方法/冬の準備・薬草でいろいろ製剤その1
③10月21日~23日 秋・洞察
畑のタンポポの根っこ掘り/酵母や菌類と発酵の話(アルコール&酢の話など)/冬の準備・薬草でいろいろ製剤その2(乾燥もの中心)
④2012年2月17日~19日 冬・知恵
冬の森歩き/四季のめぐり~メディスンホイール/薪ストーブで製剤

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その3.メディスンワーク



薬のことを英語でMedicineといいますが、
それは、本来は自分の内なる力と外なる力をつなぎ合わせるMediaです。
薬草であれ、石であれ、人物や動物、そして言葉や音、
あらゆるものがMedicineとなる可能性を秘めています。
自然界と人間の内面の双方にアクセスしやすいハーバルタロットや自然のもの達を題材に、
自分の内側と外側をつなげるワークを行います。

2011年の予定
①7月29日~31日
夏の森歩き&五感を開く/メディスンワークほか
②11月4日~6日
秋の森歩き&五感を開く/メディスンワークほか




関西で薬草プロジェクト&薬草ガールが始まる?

2012-05-27 00:33:28 | アーカイブ
昨年の10月、震災後初めての出張で大阪と神戸に行きました。
神戸のパーマカルチャー関西に立ち寄り、
福島の現状をお話させていただいたり、
みんなと稲刈りをさせていただいたご縁で
収穫したお米を送っていただきました。

その時に、ちょっと薬草の話しをしたら、
パーマカルチャー関西のメンバーの方が覚えていてくれて、
先日メールをくださいました。

「ヨモギが出始めたのですが、どうしたらいいですか?」って。

草もちなど作るには、春先の新芽を摘んで使いますが、
薬草としてはもっと大きくなってから使うので、
採取の時期などを簡単にメールさせていただきました。

そうしたらパーマカルチャー関西のほうで
ニュースレターに紹介し協力者を募ってくれました。

「安珠さんに薬草をおくるよ!」窓口ってのもできていて(笑)

してもらうばかりでは本当に申し訳ないので、
お礼の代わりに、薬草に関しての質問を受けたり、
知識を提供したり、ニュースレターに情報提供するなどを
していくことになりました。

そこで思ったことがいくつかあります。
1.自分の敷地に在る薬草だけでもどれぐらいの汚染度があり、
使用不可なのか可能なのかを調べたい。
2.汚染度が使えるレベルではなかった場合、
持続的に送ってもらうことになるので、負担のない持続可能なやり方を考えたい。

ということです。

最近では、山菜の放射能測定のデータが出始めていますが、
畑ではなく、山野に生えているものは、コントロールしにくく、
ものによっては放射性物質を取り込みやすいものもあるようです。
山菜でわりと目立っていたのはタラの芽やこしあぶらが
高い数値が出ているものが多く、
ウドは、以外に検出されてるのが少ないということ。
土壌の状態と、植物の種類により、何か傾向がありそうです。

私は科学者ではないから、厳密なデータをとったりはできないけれど、
生活レベルで使える目安を、何かつくれたらいいなと思っています。

***

パーマカルチャー関西のみなさんも、
楽しんでやってくださっているようで
薬草プロジェクトが立ち上がったり、
野草・薬草ガールが発足するみたい^^

メンバーの方からこんな言葉がありました

> 安珠さんに送る薬草だけれども、
> ただ送るだけじゃなくて、そのことを通して自分たちの成長になる
> 感じがあるといいな~。 身近な薬草を使ってみよう~とか。

そうしていただけると非常に嬉しいです。
薬草というのは、自分の健康のことや、
土に根ざした暮らし、持続可能な暮らしを見直すのに、
とても良いツールだと私は思っています。

だからこそ、なおさら、放射能の影響で、
野草や薬草を何も考えずに普通に使うことができない状態を
本当に悔しく思うのです。

震災後1年がたち、想像以上に野菜には放射能が移行しにくいことや
チェルノブイリとの汚染状況の違いなどがわかって来ました。

昨年、何もわからない状況の中、
積極的に野菜作りもしていなかったのですが、
今年は、やってみようという気持ちになり、
雪どけ後は忙しくしています。

次は、ヨモギはどくだみなどの薬草だなぁと考え、
今年は調べる年にして、来年以降のことを考えていければと思っています。




【参加者募集開始しました】 森の薬草使い塾

2011-04-07 16:30:26 | アーカイブ
森の薬草使い塾

Heal(癒える)の語源はWhole(全体)です。
癒えるというのは、自分の全体性を取り戻すということ。
塾では多様性と調和の象徴「森」と、自然と人をつなぐ癒しの力の象徴「薬草」をキーワードに、
人と自然界、Body,Mind,Spiritのつながりを取り戻すホリスティックなライフスタイルを感じ、学び、考える塾です。

「数千年のロゴス(論理)の時代からホロスの時代への転換期である」と哲学者のアーヴィン・ラズローは言っています。
ホロスとはホリスティックの語源となった全体性を意味する言葉です。
また、占星学的な視点から見ても2000年続いた魚座時代から、ここの自立と調和を示す水瓶座時代への転換期といわれています。
いくつかの視点から見ても、今はかなり大きな転換期にあるといえるでしょう。

私たちのマインドの中には、物事をバラバラに捉える考え方が多くを支配しています。
そしてマインドは社会や経済のシステムなど外側の世界を作り上げています。
そこに気づき、より良く変えていくためには、つながりを感じとる感性と、
いくつかのリテラシー(物事を読み解いていく力)が必要です。

物事をバラバラに分解して理解することは、時として役に立つ方法です。
しかし、生身の人間は「心と体」も「環境と自分」も切り離されたものではありません。
だから、分断されることは元々備わった力を奪い取ることにもなりかねません。
再度それを感じ直して繋がりを取り戻すということは、自分自身の力を取り戻すことになるでしょう。

この講座を準備している時に、東日本大震災とそれに続く東京電力の原発事故が起こりました。
これを機に日本は変わるべき、そうした声も聴かれるようになって来ました。
しかし本当の変化というものは、力ずくで起こせるものでは無いですし、
個々人の中に必要な変化のプロセスとタイミングが存在します。
目の前にあること、必要だと思ったことをコツコツ行うことで、
変化は静かに力強く現れるものなのです。

大地や森と共に在る暮らしは、生きること自体が自然界への感謝と聖なるものに満たされています。
裏磐梯の雄大で神聖なる自然の中で、この1年、日本や世界に起きる変化のプロセスを、
参加してくださる皆さんと共に感じていきたいと思います。

*裏磐梯は東京電力の福島第一原発より約90キロ離れた場所にあります。
*放射線の影響が全く無いわけではありません。4月8日現在、屋外では0.2~0.3μsvです。
平常値が0.04μsvですので、5~6倍の濃度です。
*毎日、ガイガーカウンターでリアルタイムの数値を計っていますので、ご参照ください。




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【日程】

いずれも2泊3日です。
1日目の14時開始。3日目の12時終了予定です。

5月27日(金)~29日(日)薬草1~春・目覚め~
6月24日(金)~26日(日)森の暮らし1
7月29日(金)~31日(日)メディスンワーク1
8月19日(金)~21日(日)薬草2~夏・成長~
9月16日(金)~18日(日)森の暮らし2
10月21日(金)~23日(日)薬草3~秋・洞察~
11月4日(金)~6日(日)メディスンワーク2
2012年2月17日(金)~19日(日)薬草4~冬・叡智~

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【内容】

今年は【森の暮らし】、【薬草】、【メディスンワーク】の3つのパートに分かれます。

【森の暮らし】は大地や森と共にある暮らしを体験しながら、
今、取り戻すべき人間らしい生き方を共に考えていきたいと思います。(エコリテラシー)。

【薬草】は、昨年同様、感性と科学的視点の双方を使いながら応用力をつけ、単なるお勉強に終わらない、
暮らしの中で生きる植物療法を学ぶ場にしたいと思います(SELFリテラシー、科学リテラシー)。

【メディスンワーク】は日常にある聖なるものの意識化を、植物やハーバルタロットなどを使ったワークを通し練習してみます。
自分の内と外を観察する力はバラバラなものを繋ぎあわせて元に戻していく力として大切なものです

*詳細は下にある【各回の内容】を詳細は下記をご覧ください。



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【場所】
Earth Spiral(福島県・裏磐梯)
福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字曽原山
地図はこちら

【講師、ファシリテーター】

薬草1~4 村上志緒、安珠
森の暮らし1~2 安珠
メディスンワーク1~2 安珠

*詳細は【講師プロフィール】をご覧ください。

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【参加要綱】

参加費:16000円/回(税込、講座参加費のみの料金となります)
*宿泊先はこちらで手配いたします。参加者は皆さん同じペンションで2~3名の相部屋となります。
2泊朝2夕2食付で17000円前後となります。
*詳細は下の【宿泊について】をご覧ください。

定員:各8名(各回)

お申込み方法:
①E-mailにて、お名前、住所、電話番号、参加希望の日程をご記載ください。
講座に期待することも、併せてお聞かせいただければと思います。
②こちらから確認のメールと参加お手続きのご連絡をさせていただきます。

お申込み・お問い合わせ先 anju.earthspiral(あっとまーく)gmail.com

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【講師プロフィール】

村上志緒(トトラボ School of Herbal Medicine 代表、植物療法リサーチャー・薬学博士)
植物療法学(民俗薬草文化、作用機序、特に向精神作用)を研究。
日本のハーブ、ネイティブアメリカンのハーブ、そして最近は南太平洋フィジーのハーブが研究テーマ。
人と自然とのつながりから生まれる植物療法について、
自然・生活文化・科学の観点から学ぶセミナーやワークショップを展開。
国立環境研究所客員研究員。東邦大学薬学部研究員。
東京都市大学知識工学部自然科学科(化学)、浦和大学(生物学)非常勤講師。
グリーンフラスコ研究所リサーチャー(社外スタッフ)。
ソトコト(木楽舎)の「メディカルハーブ紀行~フィジー編」、
アロマトピア(フレグランスジャーナル社)に「ハーブリサーチレビュー」を連載中。
2002年9月「日本のハーブ事典」(東京堂出版)を発刊。
http://www.totolab.com


安珠(Earth Spiral、パーマカルチャー・ハーバリスト、ソマティックエデュケーター)
1995年よりアロマセラピスト、ボディワーカーとして活動。
2006年よりパーマカルチャーを通して自然と人間の調和したライフスタイルを学び、
環境と健康を同時に考えるエコロジカルメディスンを研究中。
2009年11月に磐梯朝日国立公園にある裏磐梯(福島県)に移住。
パーマカルチャー的場づくりを進めながら、持続可能な自分自身&ライフスタイルへの変容をめざした
個人セッション、ワークショップなど開催。
著書:『ストレスケアのためのアロマテラピー』(東京堂出版)、『アロマテラピーとチーム医療』(東京堂出版)、
『アロマテラピー占星術』(BABジャパン)  共著:『パーマカルチャー 自給自立の農的暮らしに』(創森社)、
翻訳:『メディカルアストロロジー入門』(フレグランスジャーナル社)、『ハーバルタロット』(BABジャパン)
http://www.earthspiral.jp/

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【各回の内容】

天候や社会的な状況に合わせて、その時期にふさわしいものに内容は変更する可能性がありますので、ご了承ください。

5月
【薬草1~春・目覚め~】5月27日~29日 
1森林でセルフケア/自分自身の内的なサイクルの中の春
2生き物としての植物、植物にとっての春、種子や芽のこと
3植物観察/製剤(水を意識)
4暮らしに生かすために/シェアリング

6月
【森の暮らし1】6月24~26日
1森のおさんぽ/水と土のエレメント
2畑(土作り・種まき)/野草採取(6月なら山菜)
3エコリテラシー(水と食の循環)/野草or山菜クッキング&対話の時間
4ベランダキッチン用寄せ植えづくり

7月
【メディスンワーク1】7月29日~31日
1夏の森歩き&五感を開く
2メディスンワーク/土と水のエレメント
ハーバルタロットや自然物を通したワークしながら、自分の内と外にあるエレメントの力を感じていきます。

8月
【薬草2~夏・成長~】8月19日~21日 
森を歩き自然界の勢いを感じる/薬草観察と採取/生き物としての植物の性質を知る/
植物にとっての夏・葉や花のこと/製剤の基本/夏の製剤(水やアルコールを意識)

9月
【森の暮らし2】9月16日~18日
1森のおさんぽ/火と風のエレメント
2畑(収穫、その他の作業)/草木染の材料採取
3エコリテラシー(エネルギーを知る)/畑の野菜でクッキング&対話の時間
4草木染

10月
【薬草3~秋・洞察~】10月21日~23日 
紅葉を堪能しながら森歩き/畑のタンポポの根掘り/生き物としての植物の性質を知る
/植物にとっての秋・実や落ち葉のこと//製剤の基本/秋の製剤(油、みつろうを意識)

11月
【メディスンワーク2】11月4日~6日
秋の森歩き&五感を開く/メディスンワーク

2月
【薬草4~冬・叡智】2012年2月17日~19日 
冬の森歩き/四季のめぐり~メディスンホイール・体験を叡智に変える季節
/薪ストーブで製剤/生き物としての植物の性質を知る/植物にとって冬・根や常緑植物のこと
/製剤の基本/冬の製剤(油、みつろうを意識)

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【宿泊について】

薬草1~4/ペンションどんぐり
http://homepage3.nifty.com/dongri/index.html

メディスンワーク1~2/ペンションヴァンブラン
http://www.p-vinblanc.com/index.php

森の暮らし1~2/手配中

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【アクセス】
現在、東北新幹線が普通となっていますが、4月中旬に東京~福島間は開通予定です。
まだ、ダイヤが不明なため、昨年のアクセス方法を参考までにアップいたします。
*お申込みいただいた方には、分かり次第ご連絡させていただきます。
新幹線の他、JR高速バス、自家用車(東北自動車道~磐越道利用)でのアクセスが可能です。
ご不明点はお問い合わせください。

(東京方面からの場合)
行き/東京方面→裏磐梯


14時の講座開始まで、周辺散策やランチができる場所をご案内いたします。




『森の薬草使い~北海道モミづくし~』報告

2010-12-30 22:10:24 | アーカイブ
だいぶ、時間がたちましたが、11月27日~28日、
北海道の環境モデル都市でもある下川町で、
『森の薬草使い~北海道モミづくし』の1泊2日ワークショップを、
村上さんと共に行ってきました。

下川町といえば、北海道モミの精油を作っている町。
北海道モミとの出逢いは7~8年前でしょうか。
新芽だけから蒸留しているエキストラのモミをかいだ時には、
柑橘系のような香りに感動しました。

アロマのトリートメントをするときにも、
日本人は木の香りが好きな人も多いのですが、
北海道モミはその中でもとても人気のある香りです。

それから、この精油、FSC認証マークが付いているのです。
FSCとは森林の管理や地域への利益、持続可能な運営がされているかなど
国際機関の厳しいチェックを受け認められた森ということです。
そうした町全体の取り組みや環境モデル都市であること、
そして、今回お招きいただいたNPO法人森の生活では、
森を中心としたホリスティックな活動をしていることなど、
安珠的にはとても関心を持っており、
見習いたいこと満載なのが、ここ下川町なのです。

あと、パーマカルチャー先輩のかめちゃんがここ下川でガーデンを作っていて、
そんなこんなで、今年2回目の訪問となりました。

で、ワークショップの報告は何人もの方が書いてくださっているので、
報告というか、考えたこととか感想を書きます。

***

ワークショップの準備をするにあたって、
かめちゃんからモミの枝葉を送ってもらいました。
私の仕事は、そこの場の自然界と協力して、
参加者のみんなに自然との繋がり、自分の内面とのつながりを
深めてもらえるようなワークを考えて体験してもらうことです。

それを考える時には、必ず、『その場所』と相談するようにしています。
裏磐梯で行う時には、もう、自分が住んでいる場所なので、
なんとなくいつもコミュニケーションとっている感じなのですが、
下川の森は、何度か訪れているけれど、また裏磐梯とは違った波長の場所です。
そこと、再度コンタクトをして、その場で伝えるべきことは何だろうということに、意識を集中させます。

下川の北海道モミ(トドマツ)の森は、先にも説明したように、
人々が持続可能な林業にしていこうと努力して作られてきた森。
人々の生活と森の距離が近いというのが印象でした。

【植物のきもち】

…と、いろいろと下川の森をイメージしていたら「モミの木」の曲が頭に思い浮かびました♪

♪モミの木、モミの木、いつも緑よ
輝く夏の日、雪降る冬の日
モミの木、モミの木、いつも緑よ♪

♪モミの木、モミの木、こずえ静かに
喜び悲しみ、やさしく見守る
モミの木、モミの木、こずえ静かに♪

♪モミの木、モミの木、繁れ豊かに
雨にもくじけず、風に折られず
モミの木、モミの木、繁れ豊かに♪

そうなんです、いつでも緑なのです。モミの木は。
常緑なのが、永遠の魂や命を象徴し、クリスマスツリーなどに使われるんですね。
そして、植物たちというのは、自分達が「他の生命を支え、自分も支えられている」
という循環やつながりの中にいるということに喜びを感じているのですね。
そして、力強く太陽に向かってひたすら成長しようという素直な生命力。

今回は植物療法のワークショップでしたが、
人間が植物たちを利用させてもらうということに対して、
植物たちはどう感じているのかをみんなで感じてみたいなと思いました。

ここ、下川のモミたちは、ずっと人間と付き合い、人の生活を支えてきた存在です。
だから、そうしたことを学ぶにはとても良い場所だなと思いました。

実際に森に入ると、力強くまっすぐに伸びるトドマツたち、
そして、トドマツの赤ちゃん、葉や樹液の香りから、
生き生きとした生命力をみんな感じることが出来たのではと思います。

モミの枝葉を使って、浸剤、チンキ剤、温浸油づくりなどを行ったのですが、
それに使う材料を森で直接集める時にも、
植物たちの気持ちを考えながら、採取のときはちゃんと、
採取の理由と感謝の気持ちを伝えることなどを心がけてもらうようにしました。

そして、「自分達はただの旅行者ではなく、巡礼者と思いなさい」と
シューマッハカレッジのサティッシュさんの言葉がありますが、
外からその森を訪れるものの心構えとしては、
聖なる場所であるという意識を持つことが大事だと思います。


【季節のめぐり】

外に出てのワークをプログラムに組むと、当日のお天気が心配になります。
晴れると良いな~というのは、いつも思っていて、
だいたい、晴れ女なので、晴れる日が今までは多かったのですが、
最近事情がちょっと変わってきました。
夏に裏磐梯でやったときも雨模様で。
しかし、おかげさまで、晴れるばかりが良いわけじゃないということを学びました。

今回も予報では、ワークショップ当日、雪。しかも暴風雪!!

もう、「冬将軍」様とか雪の精霊と相談するしかありません。

裏磐梯もそうですが、下川のように「冬」という季節がちゃんとある場所は、
四季がはっきりしています。しかも、冬が長い。
しかし、その冬の季節というのは、次の春に向かうための重要な季節なのです。

そんな話をしながら、冬の森の空気を皆に味わってもらいました。
2日目の朝は、雪が降り出したかと思えば虹が見えたり、
ツリーハウスのウッドデッキで身体を動かしていたら、
風と雪が急に強くなったり・・・というめまぐるしい天気。
寒かったけれど、今思えば、雪や風や虹の精霊達と戯れて遊べたような気がします。

その後、寒いから皆で身体を動かすために、クラフト用に木を切ったのですが、
みんな寒さも忘れて没頭していたり、小屋の中でハーブティーを飲んでまったりしながら、
コミュニケーションを深めたり、それも楽しいひと時だったのではと思います。

直前までどんな天気になるか予想が付かなかったのですが、
雪が降る直前の森を1日目で歩くから、雪が降ったとしても、
こんな変化を一気に見れることはまずないので、寒くても森には行こう、
というのは前日の下見の時に、かめちゃんと決断したのでありました。

寒いので身体を動かすことをやりたいと思いつつ、
天気次第でどの場所を使うというのは、その時になってみないと
決めることが出来ないので、臨機応変に天気とみんなの様子を見つつ進めます。

今回はモミの赤ちゃんをたくさんみたので、種から成長して延びていくのを、
身体の動きで体感してもらったり、根っこをしっかり張って枝を広げていく様も、
身体を通して体感してもらうワークをしました。
植物の気持ちになってみるには、形から入ってみるのはかなり有効です。

それから、のこぎりで木を切るというのは、かなりのボディワーク的作業になるんですね。
あと、きれいに無駄な力を入れずに切るためには、ある種の集中力も必要。
都会にいるとなかなか出来ませんが、鋸で木を切るとか、
薪を割るとか、田舎暮らしでやるような作業を日常的に行うのは、
結構、武術に通じる心身の鍛錬になると思ったりするので、
天気がよかったら、もうちょっとそのあたりも突っ込んでやりたいところでしたが、
風雪が一瞬強くなり、小屋の中で身体が温まる肩甲骨ワークが出来たので、
それはそれで、よかったかなと思います。

そんなこんなで、今回はモミ(トドマツ)隅から隅まで味わい尽くした2日間でしたが、
視点を変えて植物の気持ちになってみたり、自分と自然界のつながりを感じることで、
森と人、心や身体のつながりに気づき、それが安心感とかワクワク感につながることに
少しでも役に立っていたらいいなと思ったりします。

ワークショップの写真や報告はこちら。
他の参加者の皆さんのブログへのリンクもあります。

フプの森日記










Shioから~裏磐梯薬草リトリートのこと

2010-08-26 21:16:28 | アーカイブ
こんにちは。Shioです。8月13~15日の裏磐梯での薬草リトリート、気がついたら10日の日が経ちました。

すでに安珠さんがリトリートの模様を報告してくれています。私も少し書いてみます。

このブログにそのまま書きたいと思ったのですが、まだ使い方がマスターしきれていず今一つうまくいかず・・。

こちら↓のブログにとんでいってみてください@^-^@

裏磐梯薬草リトリート Shioからの報告はこちら>>