Passy with ひな & Coco

思いつくままに綴るPassyの日々
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四季折々の花々
(=^・^=)(=^;^=)との暮らし

薔薇の園 * 2020 * Vol.60 * クリムゾングローリー * 生田緑地ばら苑 *

2020-10-24 | 薔薇の園



今ではベルベットタッチの真紅の薔薇は、多くの人たちに愛されて...
「薔薇と言えば赤でしょう」そうおっしゃる方も多いかもしれません。
1935年にドイツのコルデス社が作出したクリムゾングローリーは、世界で初めて
ベルベット調の深紅色を出現させた薔薇として、歴史上記念すべき品種のひとつと言われています。

真紅の薔薇の撮影は、光の加減が難しくて...いつも少しばかり腰が引けてしまう私ですが、
貴重な薔薇クリムゾングローリーとの出会いに感謝して...撮影にチャレンジしてみましたよ。


゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+ * 薔薇の園2020 * 60 * クリムゾングローリー * +.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜





クリムゾングローリー
1935年 ドイツ コルデス社 作出











1935年にクリムゾングローリーがドイツで作出され、ヨーロッパの薔薇の世界で大人気と
なりましたが、数年後に世界大戦勃発、英仏とドイツは敵対、経済封鎖もあり貿易は途絶えました。
当時のクリムゾングローリーへの人々の情熱を語る逸話が残されています。
貿易禁止の戦時下でも、イギリスの人々はクリムソングローリーだけはどうしても手に入れたくて
厳しい監視下にあっても密かに輸入をしていたというお話です。
命がけですよね...密輸。
敵国ドイツへの憎悪から、ドイツ生まれの薔薇たちは抜かれたり、焼かれたりすることも多かったそうですが、
クリムソングローリーだけは守り続けられた...とも言われています。

私たちが真紅の薔薇たちをうっとりと眺めるとき、多くの赤薔薇の名花を誕生させた母となる
クリムゾングローリーのことを思い出せたらいいですね。
生田緑地ばら苑では、そんな歴史的なエピソードを感じさせるような気配など何もなく
ひっそりと美しい真紅の花びらを秋風に揺らせて、華麗に咲いていました。
平和な時代に暮らすことができることは素晴らしいことなのですよね。


新型コロナウイルス禍の収束の日を、1日も早く迎えることができますように... 


 生田緑地ばら苑で撮影したのは、2018年11月2日です。


 生田緑地ばら苑のご案内です
 

 穏やかな秋晴れの空が広がりました。  東京では久しぶりの雨が降らない週末だそうです。


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2 コメント

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Unknown (michi)
2020-10-25 20:56:33
こんにちは。美しい赤色ですね。こんな綺麗な薔薇にそんな歴史があったとは知りませんでした。勉強になりました!ありがとうございました😊
michiさんへ♪ (Passy)
2020-10-25 23:56:45

michiさん、こんばんは。

ヨーロッパには、第二次世界大戦中や戦後の時期にかけて
薔薇にまつわるエピソードがいろいろあります。
映画「シンドラーのリスト」でも、少女が真紅の薔薇を
持っていましたね。
私たちがパリで観た最後の映画です。

michiさんのお気持ち、嬉しいです。
こちらこそ、どうもありがとうございます。 

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