
今日10月1日、「衣替え」は死語になりそうな気候。
真夏の格好の福島中通り地方の現在である。
9月2日の「乳癌らしい」宣告から2週間ほど経ち、こんどは人生初の「肺炎」。
軽い咳が気になっていたことと、母が記していた健康記録を覗いた時に7度という微熱がずっと続いていたことがきっかけでかかりつけに同行する。
それでも元気で、検温で8度、看護師さんの方が驚いている。
本人は「高いない」とぽつり。
連休があったり、医院の都合で休みや往診の日があったりで徹底的に炎症を取り除く治療はできないこともあり入院をすすめられた。
高齢者の肺炎は命取りになるからと先生に言われても怖じけずそれでも入院はしないといいはる。
何事も覚悟ができてる人は強い。
熱も8度まで上がったのが一度だけ、食欲が落ちるわけでもなく看病する側としても助かった。
本人も、度々熱や血圧を測り、記録し、退屈さを凌いでいた。
普段積極的に料理しない私であるが、とにかく母の好きなものを買い、好きなものを作ったり作ってもらったりすることに集中した。
10日間、食事や生活習慣に気をつけると身体は変わるものである。
口腔内の清潔、水分補給、呼吸法に気をつけてみるように話すとその通りにやってくれた。
普段の倍以上は水分を摂ったのではないだろうか。
歯が丈夫だと歯磨きも丁寧にしていない昔人である。
誤嚥性肺炎を疑い、歯磨きは今まで以上に徹底して頑張ってもらう事にした。
点滴は3回、その度に「だんだん食欲がなくなってきましたか」の看護師さんの問いかけに、「いつもと変わりないです」と元気に言い切る。
血液検査の結果も高かった炎症反応や白血球数も元に戻り、食欲もあり、熱もなく、血圧も安定しているとなると治療はないに等しい。
見事、肺炎を乗り切ったのである。
二階の寝室から下の部屋に移動しないと言い張っていた強気の母であったが、今回の肺炎をきっかけに遂に降りてくることになった。
杖もつかないと言い張っていたが転ぶと危ないので今回をきっかけに、庭を散歩しながら杖をつくようになった。
乳癌宣告から肺炎になり、乳癌がボヤけてしまった気分で過ごした数日間。
乳癌は無かったことにして過ごすんだろうな〜とシミジミ。
それにしても夫や妹、友だちに何かと助けられている未熟者である。