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a green hand

娘とのホテルライフ




友人の息子が、ZEPP東京でロックライブがあるというので応援に駆けつけた。
大変お世話になっている友人で、私の昔からの親友でもあるので、役に立てたらうれしいと思い、娘に、協力してもらえるか聞いた。

投票用に2名分確保できるかということだから、友だちを調達しようとと思ったらしく、私がまさかライブ会場に行くとは思わなかったという。

思い切りのライブ会場で娘でもかなり年配だというのだ。それじゃ、孫かなんかのライブに行くという顔でいればいいんじゃないということで決定した。
あとは泊めてもらえるかどうかを聞いたところ、せっかくだから、誕生日のプレゼントにするから、ホテルライフを楽しみましょうという話しになった。

午後の電車に乗り、久々の一人旅。時間つぶしにと「柳田邦男著書 壊れる日本人」を持った。
たいして読まないうちに東京駅に着いてしまった。時間つぶしにしては多少重い本過ぎた。

娘の会社の近くまで行き、電話をした。
目の前の電通ビルは大変に美しいフォルムと色でそびえていた。

10分ほどして、ようやく出会えたが、娘が私に教えた道とは違うところを私は通ってきたらしい。
東京は、予想通り暖かかった。
福島から出るとヨーロッパの温度はたいてい高く、東京との温度差を基準に、衣類を調達していくと、たいていは
余計なものをもち、持ち帰る勘定である。

ホテルをチェックインし、娘は仕事をするため、会社に戻った。
25階がフロントデスク、30階が我々の部屋であり、遠くにスカイツリーが見え、目の前には電通ビルが見えた。
素敵なホテルだ。ウェルカムウォーターとチョコレートとキャンディーが我々を迎えてくれた。
疲れたのでしばらくゴロリとした。

夜は、友人と3人で、食事をし、ゆりかごめで会場へと向かった。
ゆりかごめから見る夜の東京もきれいだった。
遠くに点滅する光りの輪が見え、そこにだんだんと近づいていく、それはとても大きく高い観覧車のイルミネーションであった。

お台場、青海、大観覧車の真下にあるZEPP東京。

会場はちょうどお目当てのシガテラの番であり、10分間の持ち時間に全神経を注いだ。
友人からいろいろ聞いている息子さんなので、まるで家族のような感覚で聴き、応援している自分がいた。

それが終わると、娘と早々にライブ会場を後にし、観覧車に乗った。
15分で一周する。
トップは風のためか少し、揺れを感じ、娘が怖がって、もしかしたら高所恐怖症かもという。そうだったら、観覧車に乗ろうとは言わないでしょうと笑った。

ゆりかごめで汐留に降り、ホテル裏のシティセンターで飲むことにした。ホテルからは見えない東京タワーを高所からゆっくりと眺めたのは初めてだ。

いろいろ話しながら、娘は赤ワインを私はシャンペンを数杯飲み、夜遅くまでそこで話し、過ごした。
娘がいてくれて良かった。すっかり大人になった娘との会話は、ある意味、とても楽しかった。

ふと父親はさびしいものだと思ったが、それほどには感じていないのかも知れない。女と男は違う人種であると私は感じている。  〈続き〉
翌日、遅いチェックアウトでホテルを楽しみ、朝食へと。
お昼は、お寿司なんだよねと言いながら、たくさん食べている娘である。

11:30、チェックアウトを済ませ友を待った。
ほどなくして姿を現し、昼食のため、銀座方面へと歩く。

娘の誕生祝いと大きなキューピーを贈ってくれた友と娘が出会うのは初めてである。
さすがに大人になった娘は上手に話を繋いでくれていた。

「銀座九兵衛」全く、テレビに疎い私は、その名も知ることはなく、娘は感動している。

一度来たかったところですと。
そんな素直に喜ぶ娘に友は喜んでいたにちがいない。

予約なしで入れるのは、開店間際だけ?入るとお客がたちまちのうちに一杯になる。
お任せで、友は注文した。

友や私の苦手なものまで食べてしまった娘は、最後まで食べきれず、我々を恨む?羽目に。

人の分まで食べなければ最後まで美味しく食べられたのにということであろう。
目の前でにぎってくれた寿司職人の雰囲気もよろしく、プロだなという思いを抱かせた。

娘は、午後から仕事に出るということで、私を目黒雅叙園の百段階段に飾られているお雛様を見に
連れて行ってほしいと友に頼んでくれた。

私の予定では、御茶ノ水にある、ニコライ堂を案内して欲しいとだけたのんでおいた。
ここには、どうしても行ってみたかった。

知人の義父様が日本画家で75年前にそれを描いたその場所に立ち、同じイチョウの木を見たかったからだ。

友は、その写真をプリントアウトまでしてくれ、案内してくれた。

百段階段の雅叙園の建築や天井画、山形酒田のお雛様や吊るし雛が途中途中の部屋に飾られてあり、そこを見た。
百段の階段を登ったことになるが、私のイメージでは、百段の階段の上にどんな風にお雛様が飾ってあるのだろう
と不思議に思って、娘の話しを聞いたが、やはり、友も同じように感じていたらしい。
自分の足で百段を登るとは思ってもいなかったのだ。

早めに、東京駅に向かい、そこで少しのおみやげを買い、4時近くの新幹線で帰ってきた。

席に着くと、娘からのメール。

とても楽しかったことと、銀座九兵衛のお寿司を残してしまったことを同僚に話すと、朝に食べたものを吐いてでも
食べるべきと言われたと笑っていた。

帰ってきて、そのことを友にメールすると、今度はエルベのシチューとか、なんとか、2・3有名なお店?を言っていた。
私にはわからないが、食べることの好きな娘なら知っているんだろうなと思うが、まだ伝えていない。

夫の嫉妬が怖いのでこの次は無しかも知れない。

とても充実した東京1泊プレゼントの旅であった。
娘と友に感謝である。
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