復興カフェ スクラム

東日本大震災の復興支援サイト。

石巻の彫刻家

2012-02-06 09:59:26 | 日記
星真子出典: 石巻Wiki
移動: ナビゲーション, 検索
星真子(ほししんこ、1952-、河南町生まれ)宮城県石巻市出身。

[編集] 概要
 

[編集] イタリアで彫刻専念
 ヨーロッパにおいて最も気候、風土の変化に富み、晴朗澄明な空と山紫水明の美を誇るイタリアは、観光の国として知られる一方、世界文化研究の理想郷と考えられ、アメリカ、フランス、ドイツなど多くの国々がローマに文化センターを設置している。
そのイタリアに単独で渡って、彫刻の創作活動に励んでいる女性が星真子である。
彫刻ではルネサンスの盛期十六世紀にケラミンジェロ、十七世紀にはベルニーニを輩出したイタリアに、自らの彫刻の可能性を求めて移り住んだのは平成三年だった。
「良質の大理石が採れるのはギリシアかイタリア」ということで、新天地に選んだのがイタリア・トスカーナ州にあるピエトラサンタ。大理石やブロンズの職人の街である。日本人の観光客もめったに訪れない所だが、ピサの斜塔で有名な都市ピサの近くの海沿いで、大理石の山々であるアプローネ山脈のふもとに位置する。
「自然の素材の魅力」と言う、この白い大理石を使って製作した作品展が今年七月、石巻市駅前北通りのナリサワカルチャーギャラリーで開かれた。イタリアでの修行の成果として一昨年のブロンズ展に続いて三回目の故郷での個展となった。
いずれも抽象的な作品ばかりだったが、丸みを帯びた作品群は石巻の美術ファンの心を捕らえた。見るものの想像力を刺激し、冷たいはずの大理石からは温かみ、ユーモアさえ伝わってきた。
星の三島学園女子大生活美術科時代の講師だった彫刻家の翁ひろみ(仙台市在住)は「独自性を持った個性的な作品が彼女の特徴。直裁的な表現ながらも、見るものに彼女の思い入れは伝わってくる。河南町の豊かな田園風景から今は石のたくさんあるピエトサンタと、マッチしているかもしれない。常に新しい表現とチャレンジする女性」と評する。
トスカーナ州の州都フィレンツェはルネサンス美術の宝庫である。イタリアの地が、ピエトラサンタの地中海性気候の風土が、創作意欲をかきたてる。「イタリアはまさに石の文化。アプローネ山脈のふもとに住み、白い大理石の山々との対話で生まれた作品たちは心の風景であり、今や私の心の古里」と言い切る。
==●日本を離れてマイペース制作●==
彫刻にとりつかれたのは石巻女子高在学中。「授業で粘土をこね回しているうちに、いつの間にか形を作り出すことの魅力におぼれてしまった」。
石巻女子高からは三島学園女子大生活美術科に進学。昭和五十年に卒業し宮城教育大美術科研究生になる。当時は石こう、みかげ石が主な素材で、具象作品では裸婦像が多かった。五十六年に県芸術選奨新人賞を受賞したのをはじめ、河北美術展・彫塑の部で河北賞を四度受賞、六十年から平成三年まで河北美術展招待作家も務めた。
画像:星真子1.JPG
※上は星真子さんの彫刻

[編集] 出典
石巻圏 20世紀の群像 編集:三陸河北新報社(石巻かほく)


--------------------------------------------------------------------------------


最新の画像もっと見る