シクシクシク・・・
涙で姿をなくそうとしているお月様のために
兎さんが言いました
「ワタシがお月様の元へ行きましょう
ワタシは狸さんのようにりっぱな太鼓はないし
狐さんのようにキレイな音色のお囃子もない
熊さんのような力もリスさんのような身軽さもないけれど
おいしいお餅を作る事は出来ます」
言うやいなや、兎さんはお月様の元へ飛び上がった
ピョ~~~ン
兎さんには邪魔になるお腹もシッポもなく
軽々とお月様も元へ到着
「さぁお月様、ワタシのお餅で涙を止めてください」
ペッタンペッタン
兎さんがお餅をつくたび
形をなくそうとしていたお月様も
少しずつまんまるお月様へ戻って行きます
「バンザーイ、バンザーイお月様が元に戻ったぞ~」
「元に戻ったお月様のために、お餅を搗いてる兎さんのためにも」
「楽しいお祭りを始めようじゃないか」
「賛成~賛成~」
こうして森のみんなのお祭りは
いつまでもいつまでも続きましたとさ
おしまい♪
でもね・・・
お祭りの音に誘われて、兎さんはお祭りに混ざりに戻ってくるの
お月様を置いて・・・可哀相なお月様
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今日は中秋の名月です♪
お月様を見てますか?
今回のお話は、まぁ。月の満ち欠けと月で兎が餅搗きしてる
という説を合体させたものでありました(^-^)
高校生の時のアイディアですけどね(笑)
でわ、みなさまよいお月見を♪